外構DIYのやり方

設計士も実践!家を快適にする庭のレイアウト方法を図面で解説!

新築にお金かけたから、庭はDIYで費用を抑えたい!といっても、何をどこにレイアウトすればいいの?
家建てて、外構をすべてDIYしてる設計士が、初心者でもできるお庭のレイアウト方法を、図面に書き込みながら解説します♪一緒にレイアウトを考えていきましょう!
この記事を読むと

・室内まで快適になる庭のレイアウト方法がわかる
・家を傷めない庭のレイアウトがわかる
・庭のレイアウトの決め方と、図面の描き方がわかる
・設計士が実践した、庭レイアウトのテクニックがわかる

わが家の庭のレイアウトと図面

↓新築当初の庭です。見た目も悪く、視線がつつぬけ。まるで土からにょきっと家が生えたような不格好さ…
↓こちらが、DIY後。室内も抜群にすごしやすくなり、外に出る頻度も増え、ご近所さんからも褒められる庭に。

この庭をつくるために、まずはじめにやったのが、庭のレイアウトです↓

この庭のレイアウトを、どのような手順で決めていったのか解説します!

庭のレイアウトを決める準備

紙とペンを用意して一緒にやってみましょう!動画でも解説↓

①庭のコンセプトを決める


どんな庭にしたいか、ざっくりとしたコンセプトを思いつく限り書き出しましょう。

方向性をきちんと言葉にしておくことで、「思ってたのと違う…」が防げます

「コンセプト」例

・子供が安全に遊びまわれる庭
・緑がいっぱいで癒される庭
・手入れが簡単だけど、家のテイストに合う庭

私は「室内と一体に使える、自然を近くに感じられる庭」というコンセプトです

②庭で実現したいこと・置きたい物をリストアップ


次に、庭でやりたいこと、置く物を書き出しましょう。

こちらも、「本当に求めてる庭になっているか」を後から見返せます

「実現したいこと」例

・人目に付きにくい場所でBBQ、プール
・安全なドッグラン
・畑で季節の野菜を育てる

「置きたい物」例

・倉庫(おもちゃ、工具、ガーデニング用品を入れる)
・自転車2台、屋根ありで置きたい
・ガーデンファニチャー

③庭と建物の平面図を描く

用意するもの

・配置図
・平面図
・大き目の紙(A3程度)

もし、新築時の図面が残っていれば用意しましょう。

配置図の「敷地」と「建物の位置」を、紙を上に置いてなぞります。方角も描いておきましょう。

次に、「平面図」を参考に、先ほど書いた建物の中に、間取りや部屋のレイアウトを描き足します。

もし図面がなければ、大体の敷地と建物、間取りを描けばOK♪

暮らしを豊かにする庭は、家とのつながりが大切

④庭の現況を図面に描きこむ

庭にすでにあるものや周りの環境を、③の紙に描き足していきます。

書き写す物

給湯器・ポーチ・土間・駐車場・門柱・ポスト・ゴミ置き場・東西南北の隣地・隣家・隣家の窓の位置・隣地の樹木・道路・歩道・家の窓の位置・敷地内の樹木

現況と周りの環境に合わせて庭のレイアウトをすることで、快適で使い勝手のいい品のある庭に仕上がります

庭のレイアウトの決め方・図面の描き方

①庭のエリア分けをする

庭には、方角、建物の部屋の配置、道路の位置などによって、大まかに4つのエリア分けをします。

↓はわが家の庭のエリア分けです

パブリックゾーン

イメージは「おもてなしのお庭」。歩道や道路側の目につきやすいゾーンです。

塀がドーンと立てるより、木やお花で飾ることで印象のいいお庭になります。

人目に付きやすいので、通行人が圧迫感を感じないくらいの、フェンスの設置も考えます。

プライベートゾーン

人から目につきにくい奥まった場所。LDの大窓の前の庭。家族だけで楽しむゾーンです。

日当たりのいい場所が理想です。

人目に付くと落ち着かないので、植栽やフェンスで視線を遮る工夫をします。

生活ゾーン

物干しや物置、ごみ置き場など、あまり人に見せない機能的なゾーンです。

勝手口前や室外機、給湯器を置いている通路、プライベートゾーンの隅に設けることが多いです。

鑑賞ゾーン

家の中から眺める、「裏庭」「日陰の庭」ゾーンです。

無理に設けなくてもよいですが、余っている場所があれば、坪庭を作ると豊かになります。

②遮りたいものと眺めを整理する

快適なお庭にするコツは、外からの視線や不快な日差しは遮り、景色のいい眺めは室内に取り入れることです。

次の手順にそって、4色のペンを使って整理していきましょう。

1⃣不快な視線を描きこむ

道路や歩道・隣家の窓・マンション・駅などの視線を描きましょう。

2⃣不快な日差しを描きこむ

夏、窓から入る日差しが不快な場所を描きましょう。

3⃣室内からの視野を描きこむ

家の窓から眺められる範囲を描きましょう。

4⃣気に入ってる景色を描きこむ

現況、家の窓からの気に入ってる景色があれば描きましょう。

 

③木の場所を決める

木は植えすぎるとお手入れが大変&庭が狭くなるので、1本で機能を兼用できる配置を考えます。

②で描いた視線や日差しを遮り、リビングダイニングから気持ちよく眺められる場所に、木を配置していきます。

木のおおまかな場所を描いたら、↓の確認をします。

木の配置で確認すること

・不快な視線を遮られるか
・不快な日差しを遮られるか
・メインの部屋から木が眺められるか
・気に入っている景色を遮っていないか
・一直線にならず、奥行きを感じられるか
・家を傷めないか
・兼用できる木はないか

木は一直線に配置せず、奥行きを演出する

木は直線に配置するとゴチャついてダサく見えます。

特に、室内や歩道(道路)から見て、木が一直線になっていないかチェックしましょう。

家を傷める木の配置

家のシロアリ被害は、木を建物の近くに植えることで起こります。

木を建物の1m以内に配置するのはやめましょう

むずかしい…!
お庭に出て直感で決めたっていいんですよ♪私にまかせてもらってもOKです↓

④木の種類を決める

植える木を常緑(年中葉が生えている木)か、落葉(季節によって落葉する木)か決めます。

常緑樹向きの条件

・隣家や道路からの視線を遮りたい場所
・シンボルツリー

落葉樹向きの条件

・季節感を演出したい歩道側
・夏の日差しを遮り、冬は日差しを入れたい窓の前

樹種の決め方

レイアウトの段階で、樹種は考えなくてOK。

お近くのホームセンターや園芸ショップには、事前にネットで調べた樹種って、なかなかありません。

お店に売ってる樹種の、日射条件、常緑落葉、育てやすさをその場で調べ、気に入れば購入、が一番効率的で安いです♪

⑤その他、盛り込みたい要素を入れる

①のエリア分けにあわせて、「準備②」でリストアップした要素を入れていきます。

↓基本的な配置の例です
花壇を配置したいなら

・パブリックゾーン
・道行く人が楽しめる道路(歩道)沿い
・日当たりがいい場所、東~南側
・プライベートゾーン
・LDの大窓から見える場所

畑を配置したいなら

・キッチン近く
・水洗近く
・日当たりがいい場所、東~南側

物置を配置したいなら

・生活ゾーン
・プライベートゾーン
・道路から見えにくい場所

デッキを配置したいなら

・プライベートゾーン
・LDの大窓の前

素材の決め方

レイアウトの段階で、細かい素材は決めなくてOK♪

いざDIYをするときに、お好みのテイストを画像で保存しておき、お近くのホームセンターや園芸ショップを回りましょう。

画像で使われているものと似たような素材を、その場で見つけて購入すれば間違いありません。

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家建てた設計士の、庭レイアウトのテクニック

道行く人が振り返り、ご近所さんが褒めてくれるお庭になったレイアウトテクニックたちをお話しします

薪棚で視線をカットし、見たい景色だけを切り取る


歩道沿いにもうけた薪棚。

通行人が圧迫感をおぼえず、薪の収納量が十分で、室内からの景色を遮らない、絶妙な高さを設計しました。

門柱前には訪問者の待機場所を


門柱は、歩道から一歩入ったところに配置することで、気配りのできる印象のいいお庭になります。

また、歩道近くの門柱は、訪問者が敷地奥まで来にくいので、ポーチの泥汚れを防ぎ、お庭のお花たちを守れます。

門柱DIYのやり方は↓から
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玄関までのアプローチは長めに

まるでディズニーランドのアトラクションまでの道のように、アプローチを長くとり、道中に好きなテイストを盛り込むことで、お庭とお家の品がよくなります

木をアイストップ&居場所づくりに

フェンスと違い、木の近くは落ち着く「居場所」になります。

プライベートゾーンとパブリックゾーンの間に木を植えたことで、つながりを持ちながら、窮屈にならず、落ち着けるお庭になりました。

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2児の共働きママであり、家建てた設計士であり、外構を全てDIYしてる私ならではの視点で、あなたのお家に合わせたお庭のレイアウト、外構DIYの提案ができます。

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