家を建てる前のこと

「いまいちな間取り」を「理想の間取り」に変える具体的な方法!家建てた設計士が解説

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何回か間取りを描いてもらったけど、いまいちピンとこない!間取り集や展示場、写真もたくさん参考にしてるのに…でもどこが悪いのかもわからないし…理想の間取りにするにはどうすればいいの?

実は、理想の間取りは、「間取りを考えているだけ」ではできあがりません。

このまま、あれやこれやと間取りをこねくり回していても、理想の間取りは遠のくだけ。

でも大丈夫!

実は、とある行動をすることで、理想の間取りにグッと近づくことがあります。

この記事では、2児のママであり家を建てた設計士が、「理想の間取りにたどり着けない本当の原因」と、「理想の間取りをゲットするための具体的な行動」をお話しします。

実践すれば、「この家に住みたい!」とワクワクする理想の間取りにガラッと変わるかもしれません(*^^*)

てっとり早く「うちの敷地に合わせた間取りがほしい!」という方は↓へ

「なぜ!?」理想の間取りが手に入らない7つの原因

いつまでも理想の間取りに出会えない…これって、私がおかしいの?
「これで建てたい!」と思えるまで、間取りを決定しなくて大丈夫ですよ 
でもいつまでたってもマイホームが建たない…
理想にたどりつけない原因を探してみましょう

↓に心当たりはありませんか?

・「要望がすべて叶う=理想の間取り」だと思っている
・実例や写真、間取り集を見ているうちに、要望が増えた
・他人の間取りの良い所を、自分の間取りに取り入れようとしてる
・完成形のイメージができない
・とくに理由はないのに、ピンとこない
・もっといい間取りがあるのでは、と考えている
・間取りを「自分で」良くしようとしている

いくつあてはまりましたか?

まずは、どうして理想の間取りが遠のいているのか、くわしくお話ししますね。

 

「要望がすべて叶う」=「理想の間取り」だと思っている

納得いかない間取りは要望過多?
要望がいくつか叶ってないから、理想の間取りじゃない…

と思っていませんか?

もしかしたら、すでに良い間取りができているのに、自覚できていないだけかもしれません。

つまり、あまりに理想が高すぎるままだと、いつまでたっても「理想の間取り」だと感じられないのです。

え、マイホームには要望をつめこむもんじゃないの?
かえって中途半端な家になることも…

じつは、要望を全ていれると、逆に「びみょ~」な間取りになるときもあります。

たとえば↓の間取り。

落ち着かないリビング

家事はしやすく、各部屋にアクセスしやすい反面、肝心のリビングまで人が行き来するので、ソワソワしてしまいます。

さらに、和室でダラダラしているときに、玄関側の扉が開いていると落ち着かないので、「ドア閉めてよ!」というケンカもおこりそうです(;’∀’)

このようなプランは↓のように、たとえ動線を1つ消したとしても、リビングの落ち着きを優先することで、より快適になります。

要望は一長一短
え~!?要望と要望がぶつかって、せっかくの良さを消しちゃうこともあるんだね!
意外と、要望を全て叶えなくても、快適で使いやすい家はできるんですよ
でも、せっかくのマイホームだし、叶えたいもん…
そうですよね、それでは↓の対策をしてみてください

「要望が捨てきれない」を解決する

 

実例や間取り集を見て、要望が当初より増えた

理想の間取り 情報過多
この写真の家ステキ!間取り集のこの動線もとりいれたい!

と、要望がふくれあがってませんか?

今、あなたが持っている「要望たち」は、本当に心から叶えたいことでしょうか?

もしかしたら、情報をつめこみすぎて、「本当に叶えたい要望」がわからなくなっているのかもしれません。

家づくりで「本当に叶えたいこと」があいまいだと、いつまでも理想の間取りになりません

でも要望が多すぎて、優先順位なんてわからない…
そうなりますよね…↓の対策をためしてみてください

 

「要望が多すぎる」を解決する

 

他人の間取りをそのまま取り入れようとしている

この間取りの動線を取り入れたい!こっちの間取りのLDKの形にしたい!

と、実例をあれもこれも、自分の間取りに取り入れようとしていませんか?

もちろん、実例を見ることで、「あ、この水回りがいいと思ったのは、洗濯→干す→しまうの流れがやりやすそうだからだ!」と気づけますよね。

ですが、この場合大事なのは、「洗濯しやすければいい」ということ。

つまり、「水回りの並びを採用する」ことが大事ではないんです。

このように、実例は「わが家にとって根本的に大事なこと」に気づくきっかけなんです。

逆に、実例をそのまま間取りに取り入れれば、ちぐはぐになって、どこかにボロがでます

じつは「他人の間取り」は、参考にしすぎないほうが…
え、なんで?

突然ですが、設計士が間取りを考えるときに、まず何から考えると思いますか?

じつは、敷地の使い方からなんです!

なんと、「どこに駐車場をつくって、どこから家に入って、どこに庭をつくろうか」をまず考えてます。

そして、「この広い庭とリビングをつなげよう」「和室から車が見えない方が落ち着くだろう」と、敷地の条件に合わせて部屋の配置を決めていきます

つまり、環境に合わせて間取りを考えないと、そもそも快適な家にならないんですよね。

そっか、他人の間取りはその敷地にあわせて作られたものなんだね
なので、そのまま取り入れるのはナンセンスなんです

もし、他の間取りを参考にしたいなら、ネットで自分の敷地条件と似ている間取りを探すか、サイトから取り寄せてもいいでしょう。

サイトでの取り寄せは無料でできますが、いくつかコツがあるので↓をご覧ください。

自分の敷地に合わせた間取りを取り寄せる

 

間取りから完成形のイメージができない、ワクワクしない

納得いかない間取りはイメージできないから?
これといって間取りに不満はないんだけど、ワクワクしないのよね…

という方は、家ができあがった様子がイメージできていないのかもしれません。

つまり、すでに理想の間取りが手元にあるのに、完成形がイメージできないから、「間取りに原因があると思っている」パターンです。

じつは、間取りから建った家を完璧にイメージするのは、プロでもむずかしいんです。

なので、お施主さんがイメージできないのはあたり前。

イメージできないのに、「この間取りで建てる!」とは言えないですよね。

どうやったら完成形がイメージできる?
イメージパースや、模型を作ってもらいましょう!
広さのイメージがわかないのよね…
そんなときは、あなたの間取りに似ている見学会や展示場を案内してもらいましょう!

もし、完成形のイメージがつかめていないなら、絵や3Dパース、模型などを作ってもらいましょう

もしくは、あなたの間取りと似ている見学会や展示場を紹介してもらい、体感しに行きましょう。

ステキな完成形がみえれば、「今の間取りが理想だった!」と気づくかもしれません。

パース、作ってもらえないって…
それは困りましたね…どうしてももらえないなら、外注してもいいかもしれません

もし、住宅会社からパースをもらえないなら、ココナラでパースを外注してもいいかもしれません。

ココナラのHPで「内観パース」と検索してみてください。3000円~1万円ほどで作ってもらえます♪

解決策

・内観パース、外観パース、模型などを作ってもらおう!
・断られた場合は、外注してみるといいかも♪ 

 

とくに理由はないのに、ピンとこない

理想の間取り ピンとこない
家事動線とかLDKの広さ、部屋数、すべてクリアしてるのになんでピンとこないんだろ…

という方は、「要望通り」なだけで、「本当に叶えたい暮らし」は実現できていない間取りなのかもしれません。

つまり、「ワクワク」が足りないんですよね。

恋愛でいえば、たとえスペックが高くても「この人のココがたまらなくツボ!」という力がなければ、好きになれないのと同じ。

たとえば↓はわが家の間取りです。

間取りには豊かさが必要

リビングからのびるデッキで日向ぼっこ、軒下でのんびり読書、お客様を気軽に招いてごはん…間取りを見るだけで、楽しい暮らしがイメージできませんか?

でもダイニングが玄関なんでしょ?使いにくそう…
代わりにお庭と一体な暮らしができて、自然育ちの私にはぴったりなんです

間取りには、たとえ少しの不便があっても、豊かに暮らせる要素があるほど、建てた後が楽しいです。

とある勤勉な方がいました。たくさん家づくりの勉強をして、完璧に間取りに要望をつめこみました。

ですが、いざ建てる直前になって

あれ、私ってこんな家を建てたかったんだっけ…?

と感じたそうです。

あなたをワクワクさせる家は、あなたの中にしか答えがありません。情報収集をやめて、自分を深堀りするといいかもしれませんね。

夫婦で好きなことや豊かに感じることを深堀する方法は、↓でくわしくお話ししてます。

 

解決策

・「昔から続けていること」「好きなこと」が楽しみやすい要素を、間取りに取り入れましょう!
・旅先や子供のころの印象に残っている美しい風景を、間取りに取り入れる工夫をしましょう!
・好きなことを設計士に伝えて、ワクワクできる間取りを書いてもらいましょう! 

 

もっといい間取りがあるのでは、と考えている

納得いかない間取りは決定するのが怖いから?
要望も叶ってるし、間取りを見るとワクワクもする!でも他にもっと良い間取りがあるはず…

という方は、もしかしたら、間取りを決定するのが「怖いだけ」かもしれません。

つまり、「いい間取りとは思ってるけど、決めてしまうと、もう後戻りできない…」という不安から、建てる!と言えないんです。マリッジブルーみたいなもの。

ですが、いつまでも先のばしにしていても、理想の暮らしは始まりません。

どうしても決められない…だって不安だし、失敗したら怖いもん
よくわかります、私も経験しました…↓の対策をしてみてください

間取りを決定する不安を乗り越える

 

「自分で」間取りをなんとかしようとしている

理想の間取り 自分で
う~ん、水回りがいまいち…この実例みたいに洗面所と浴室の並びをこうして…

というように、自分自身で間取りを改善しようとしている方は、設計士とうまくいっていないのかもしれません。

つまり、設計士を信用できていないから、自分で理想の間取りを作ろうとしているんです。

ですが、良い間取りは素人にはそうカンタンに作れません。

なぜなら、法律を守りながら、要望を叶え、環境にあっていて、立体的にも快適で、見た目もステキ…と、同時にいくつものことをバランスよく成り立たせないといけないからです。

なので、理想の間取りを手に入れるには、設計士に頼るしかありません

でも、何度言ってもいい間取りがもらえなくて…でも打合せ回数は決められちゃってるし…
悩みどころですね…↓の対策をしてみてください

「設計士を信頼できない」を解決する

 

わが家にぴったり♪な理想の間取りを手に入れる、具体的な行動

どうすれば理想の間取りになる?
いまいちな間取りを理想に変える、プロならではのテクニックが知りたい!
ありません!
どゆこと!?

じつは、施主が間取りに直接なにかできるような、簡単テクニックなんてありません

もしできてしまうなら、国家資格も設計士という仕事もいりませんから(;’∀’)

たとえば、スーパーに売っているポテチ。

理想の味がなかった場合、あなたが理想の味のポテチをつくることはできないですよね。

ですが、ポテチを作ってる会社に「こういう味にしてほしい!」と希望は伝えられます。

そして、それを実現してもらうためには、「こういう味」をうまく伝えないといけませんよね。

もちろん、あなた自身が作り手になる方法もありますが、道のりが長い…

ということで、施主が理想の間取りを手にするためにできること。

それは、

・自分と向き合って、本当に望む暮らしとは何かを深堀すること
・良い設計士を選んで、良い提案を引き出すこと

の2つなんです。

ということで、具体的に何をすればいいのか、お話ししますね。

 

家を建てる根本的な理由をふり返り、要望を整理する

 

こんな方にオススメ

・「理想の間取り」=「要望がすべて叶った間取り」だと思っている
・実例や写真集を見て、当初より要望が増えている
・他人の間取りをそのまま自分の間取りに取り入れようとしている

 

①家を建てる理由をふり返ろう!

理想の間取り 要望を深堀

あなたには、家を建てることで叶えたい暮らしがあるはずです。

つまり、「これが叶わなきゃ家を建てる意味がない!」くらい強烈な要望です。

家を建てるきっかけになった理由ですね。

それを、書きだしてみましょう。

なぜ、家づくりの原点をふりかえるのか

理由は、忘れているから。でも理想の間取りをつくるには、一番大事だから。

↓もし、なかなか筆が進まないときは、夫婦で原点にたちかえる話し合いをするのがオススメです。

後悔しない家づくりのために夫婦で話し合うこと3つ
後悔しない家づくりのために、夫婦で最初に話し合うべき3つのポイント「注文住宅ってあれもこれもステキで目移りしちゃう!でも流されすぎると失敗しちゃうかも…」という方。この記事を読むと、あなたにとっての家づくりの道しるべがわかり、家づくりの目指すべきゴールがわかります。夫婦で認識しておくこと、後悔しない家づくりにつながりますよ。...

 

②要望を深堀りしよう!

理想の間取り 要望を深堀

次に、今ある要望をザーッと書きだしてみましょう。

そして、出てきた要望たちに「なぜ?」を3~5回といかけて、深堀をしていきます。

すると、要望の奥にある、「本当に叶えたい暮らし」が見えて、「叶え方は何通りもある」と気づきます

たとえば

今のアパートは水回りが暗くて寒くて家事したくない… 新築では、毎日家事が楽しくなるような、明るくて使いやすい水回りがいいな

と思っていたとします。

この場合、本当に叶えたいのは「毎日家事が楽しくなる」ことです。

ですが、SNSや見学会でほかのお家をみているうちに、いつのまにか

使いやすい水回り=ランドリールーム 必須ね!

と思い込んでることがあります。

つまり、「家事が楽しい」→「使いやすくないとダメ!」→「使いやすい水回りはランドリールーム!」といつの間にか、要望が2重3重にも変換されちゃってることがあるんです。

ですが、多少使いにくくても「窓から空をながめながら、カウンターにバーッと洗濯物をならべて音楽とコーヒーをおともに、ゆったりたたむ」ことが、「家事が楽しい」を叶えてくれるかもしれません。

つまり、使いやすくなくても、ランドリールーム以外にも、家事が楽しくなる手段はたくさんあるんです。

「ランドリールームがある間取りか」ではなく、「毎日家事が楽しくなる間取りか」と本来の目的をベースにすれば、要望の整理がしやすいです(*^^*)

要望がたくさんありすぎて大変…これ全部深堀しないとダメ?
はい、全部です!大変ですが、やっていくうちに、優先順位がハッキリしてきますよ

 

③間取りを確認しよう!

理想の間取り 要望の深堀
さて、要望の奥の、本当に叶えたい暮らしが見えましたね。

それでは、今の間取りとの「食い違い」をさがしましょう。

たとえば、

ランドリールームがいいと思っていたけど、深堀してみると、「家事が楽しくなる水回り」がほしかったんだ!

と気づいたとしましょう。

そこで、間取りをとにらめっこして、「家事が楽しくなる水回り」かどうかを確認します。

今の間取りは、たしかにランドリールームが入っているけど、家事が楽しくなりそうだとは感じないなぁ…

など、間取りから「本当に叶えたい暮らしができない」と感じたら、「それはどうして?」と自分に問いかけてみてください。

すると

北側で暗くてジメジメしてそうだし、LDKから離れてて一人さびしく家事をするイメージがあるから、嫌なんだ!

と気づきはじめます。

ではそのイメージがどうなれば、叶えたい暮らしに近づくでしょうか?イメージしてみましょう。

すると

 そっか、私、明るい空間で家族とおしゃべりしながら家事がしたいのかも♪

という、まったく別のアプローチが必要だったことがわかります。

 

④設計士に伝えよう!

理想の間取り 要望の深堀
こうなればあとは簡単!

設計士に、根本的な要望、いまいちに感じている理由、どうなれば根本が叶うのか、を伝えましょう。

つまり、

家事が楽しくできる水回りにしたい。でも今はジメジメ暗そうでLDKから離れてて一人寂しく家事しそう。なので、明るい場所で家族とおしゃべりしながら家事ができる間取りをつくってください

というように。

このときまちがっても、「手段」を伝えないこと

たとえば、

(明るい場所で家族とおしゃべりしながら家事だから)LDKのとなりに和室がほしい!

という伝え方はNGです。

なぜなら、手段や解決方法を考えるのは、プロの方が上手だからです。

設計士から、良い提案がもらえるような伝え方を意識してみてくださいね。

 

解決策

①家を建てたい、根本的な理由をふり返ろう!
②要望をすべて書きだし、1つずつ深堀をして、「本当に叶えたい暮らし」をハッキリさせよう!
②今の間取りで「本当に叶えたい暮らし」ができるか確認しよう!
③「なぜ実現できないのか」「どうすれば実現できるのか」を言語化しよう
④手段ではなくイメージを設計士に伝えて、改善案をもらおう! 

 

「間取りを決定する不安・恐怖」を乗り越える

 

こんな方にオススメ

・もっと良い間取りがあるはず!と感じてる
・今の間取りにとくに不満はなく、良いイメージをもってる
・間取りを決めるのが不安、怖い

 

「間取りを決定する不安」への対処方法

理想の間取り 不安の乗り越え方

これは、心理学のテクニックですが、もし不安で家づくりがとまってしまっているのなら、一度あなたの不安を紙に書きだしてみましょう(参考文献:超ストレス解消法/鈴木祐)

なんでもOK。思いつくままに紙に書きます。20分くらい書き続けてみてください。

すると、あなたの不安が具体的か、漠然としているかがわかります。

それぞれにあわせた対策をお話ししますね。

 

「具体的な不安」への対処法

たとえば、「暗くないかな…」「部屋数足りるかな…」という具体的な不安なら、設計士に相談しましょう

すると、子供の年齢にあわせて部屋の使い方をシミュレーションしてもらえたり、パースで陽の入り方を見せてもらえたり、と判断材料がもらえます。

もし、なにか不足しているなら補えばいいでしょう。

 

「漠然とした不安」への対処方法

なんかわからないけど、とにかく不安…

のような場合は、「不安を無くさないと!」と思うほど不安になってしまいます。

なので、まずは不安を受け入れましょう。

「今私は不安を感じているなぁ」と頭の中で唱えてみてください。

これは、セルフコンパッションという、気持ちを受け入れて前に進むための心理テクニックです。(参考文献:セルフ・コンパッション/石村郁夫)

また、感情を再解釈するのもオススメです。「今の感情=不安」ではなく、「=新しい生活への渇望、期待」と考えることで、前に進みやすくなります

漠然とした不安は、かかえたままでも大丈夫。のりこえた先に、ステキなお家ですごす未来がまってます♪

 

やることリスト

・自分の不安を紙に書いて、「漠然としている」のか「具体的」なのかを知ろう!
・「具体的な不安」なら、設計士に伝えて改善案や解消するための材料をもらおう!
・「漠然とした不安」なら、今の気持ちを受け入れて、新しい生活への期待だと置き換えてみよう! 

 

 

打合せ回数を増やす

納得いかない間取りは打合せ不足?

 

こんな方にオススメ

・仕事家事育児で、ゆっくり間取りと向き合えない
・夫婦で間取りについて話す時間がとれない
・住宅会社から、間取りの決定を急かされている
・早く決めなきゃ!と焦っている

もちろん、打合せ回数が足りないなら、間取りに納得いかないのは当然。

たとえば、間取りを提案してもらう回数は、早ければ2~3回、よく考える方は10回にも及びます。

さらに、間取り決定までの期間は、設計士の提案力にもよります。

つまり、良い提案がされれば早く決まるし、悪ければいつまでも間取りは決まらないもの。

あなたが納得できるまで、打合せをかさねてくださいね。

もし、打合せの回数を増やすことで、料金がかかってしまうなら、打合せの期間をあけてもらい、考える時間を十分つくりましょう

でも、子供の入学にあわせて住みはじめたいから、間取り決定を急がないと…
入学の都合をなんとかできないでしょうか?

たとえば、しばらくは旧家から学校に通うなど、間取りを優先する工夫をしているお客様もいらっしゃいます。

家は、一度建てると60年ほど付き合うことになるので、納得いくまで時間をとる方法を考えたほうがいいかもしれません。

 

解決策

・納得できる間取りになるまで、打合せ回数をふやしてもらいましょう!
・回数を増やせないなら、期間をあけてもらいましょう。
・追加料金に納得できない場合は、打合せをストップして他社検討をしましょう! 

 

設計士から理想の間取りをもらえない時の対処法

 

こんな方にオススメ

・「自分で」間取りをなんとかしようとしている
・要望を何度伝えても、良い提案がもらえない
・設計士となんとなくかみ合わないと感じている
・打合せが楽しくない

やはり、いくら素人が間取りをこねくり回しても、理想の間取りにはなりません。

なので、理想の間取りにするには設計士の力が必須。

つまり、信頼できるプロに任せなければ、理想の間取りはできません。

ですが、何度打合せしても、理想の間取りにならない場合もあります。

そんなときは、↓の順番で行動してみてください。

①その住宅会社と「この先も家づくりを続けたいか」振り返る
②今の間取りの良し悪しをピックアップし、設計士に改善案を求める
③設計担当を変えてもらう
④別の設計士から間取りに意見をもらう

くわしく説明をしますね。

 

①その住宅会社と「この先も家づくりを続けたいか」振り返る

理想の間取り 設計士
この先も一緒に家づくりをしたいか、一度考えておきましょう

もし、「対応が不満」「信頼がもてない」とすでに感じているなら、住宅会社の乗り換えを真っ先に考えましょう

なぜなら、たとえ間取りが良くなったとしても、仕様決めや工事など、この先も住宅会社とのやり取りが続きます。

その間ずっと、不満不安を感じ続けますし、いずれ爆発して、大きなトラブルになってしまうからです。

今の会社で続けたいなら、次の章に進んでくださいね。

また住宅会社探すのめんどう…お金も払ってるし… 

たしかに、住宅会社の乗り換えって気が進まないですよね。

ですが、「そのまま建てて後悔した!」という声はあっても、「乗り換えて後悔した!」とは聞いたことがありません。

やはりみなさん、「一生住む何千万もする家に比べたら、申込金なんてたいしたことない」と考えるようです。

すぐに解約せず、ほかの住宅会社を見に行くだけでもOK♪
失礼じゃない?

じつは、「すでに打合せ中だけど、住宅会社を再検討したい」と、見に来るお客様はいます。

もし、良い住宅会社を見つけたら、乗り換える前に間取りを描いてもらってくださいね。

そして、間取りはもちろん、対応や提案力を比較することで、本当に乗り換えるべきかがハッキリします。

設計力が高い住宅会社の見つけ方は↓でお話ししてます。

設計力が高い住宅会社の見つけ方
え、こんなに快適に!?設計力の高い住宅会社の選び方【家建てた設計士が解説】「小さくても快適な家を提案してくれる、設計力が高い住宅会社ってどうやって探せばいいの?」という方。この記事では、4人家族で28坪の家を建てたママ設計士が、「設計力の高い住宅会社の見つけ方」をご紹介♪実践すれば、何十年先も使いやすく快適なお家を建ててくれる運命の住宅会社に出会えるかもしれません(*^^*)...

 

自分にあった住宅会社を見つけやすいオススメサイト



 

第三者のサポートを受けながら家づくりをしたいなら、LIFULL HOME’Sがオススメです

LIFULL HOME’Sは、要望や予算からあなたに合った住宅会社の紹介から、家づくり中のアドバイザーまで無料でやってくれるサービスです。

間取りが気に入らないのに設計士にうまく伝わらない、といった場面でも、第二のプロからアドバイスが個別でもらえると安心ですよね。

今の住宅会社をいまいちだと思うなら、あらためてLIFULL HOME’Sと二人三脚で家づくりを始めてみてもいいかもしれません。

 



自然素材に特化した隠れた名店をさがすなら、ハウジングバザールがオススメです

ハウジングバザールは、あなたの地域に根差した工務店を、プランや見積もりと合わせて無料で紹介してくれるサービスです。

実は、工務店は地域の評判を大切にしていることから、親身になって家づくりをしてくれることが多いです。

今の住宅会社に不満があるなら、あなたにきちんと向き合ってくれる工務店を、ハウジングバザールで探してみてもいいでしょう。

 

やることリスト

・今の会社と家づくりを続けたいかよく考えよう!
・不安があるなら、ほかの住宅会社を検討しよう!
・良い会社があれば、間取りを描いてもらってから、乗り換えを考えよう!

 

②今の間取りの良し悪しをピックアップし、設計士に伝える

間取りの良し悪しを書きだそうもし、今の住宅会社で家づくりを続けたい場合。

今の間取りの「お気に入りポイント」「いまいちポイント」と、「理由」を書きだしましょう

そして、設計士に伝えて、改善案をもらいましょう。

要望の深堀の仕方は、前の章でお話ししてます↓

要望を深堀する

 

設計士への伝え方のコツ

「○○がほしい」ではなく「○○な暮らしがしたい」と伝えましょう

じつは、「要望の理由」が良い提案を引き出します

たとえば、「ランドリールームがほしい」と伝えてしまうと、「ランドリールームをつくる」以外の提案が消えてしまいます。

ですが、「共働きで洗濯物がたまりやすく、週末に一気に片づけたい」と伝えると、「ランドリールーム」以外の、コスパの良い解決策を提案してもらいやすいんです。

 

今の間取りの良し悪しがハッキリしないときは?

理想の間取り ピンとこない
う~ん…今の間取りを見すぎて、良し悪しがわからない…
それなら、他の間取りと見比べましょう!

まずは、ネットであなたと同じ家族構成、土地の条件、家の広さの間取りをさがして、眺めてみましょう

すると、今の間取りの良い所、悪い所がわかってくるものです。

たとえば

あ、水回りばっかり気にしてる…今の間取りは水回りがいまいちなのかも

というように。

このとき、「同じ条件の間取り」と比較するのが重要

たとえば、土地が広ければ自由に部屋の配置ができるので、あなたの間取りよりよっぽど良く見えてしまいます。

すると、憧れが強くなって、いつまでも間取りに納得がいきません。

もし、同じ敷地条件の間取りが見つからなければ、あなたの敷地条件に合わせて間取りを描いてくれるサイトを使ってもいいでしょう。

 

あなたの敷地条件で間取りを描いてくれるサイト


もし、今の間取りと同じ条件で間取りを描いてほしいなら、タウンライフが良いと思います。

なぜなら、入力がチェック方式で、予算の指定、敷地図の送付ができ、1回の入力で複数社のプランが無料でもらえるから。

ネックとしては、質の高い間取りがほしい場合は入力に時間がかかることと、勧誘されること。

ただ、要望欄に「メールで問い合わせてください」と記入すれば、電話の連絡はありません。メールも配信停止をすれば勧誘はこなくなります。

目的は「同じ条件の間取りを見比べる」ことなので、今の間取りの良し悪しに気づくきっかけはもらえるでしょう。

 

間取りを請求するときの要望の伝え方

同じ条件で間取りを描いてもらうためには、以下のポイントを入力フォームにいれましょう。コピペしてお使いください。

・土地の条件(敷地図を送る、住宅会社が持っているのでもらいましょう)
・家全体の広さ
・予算
・ほしい部屋数
・家族構成
・今の家の不満点
・どんな暮らしを実現したいか(庭でバーベキュー、リラックスできる、家事が楽)
・どうして家を建てたいと思ったのか
・そのほか要望(玄関近くに手洗い場がほしい、吹抜けがほしいなど)

 

やることリスト

・今の間取りの良し悪しを書きだそう!
・良し悪しがわからないときは、ネットで同じ条件の間取りと比べよう!
・ネットになければ、間取り請求サイトで同じ条件の間取りをもらおう!
・比較して、今の間取りの「いまいち」「お気に入り」ポイントをまとめよう!
・設計士に「良し悪しの理由」を伝えて、間取りを改善してもらおう!

 

③設計担当を変えてもらう

もし、①、②の手順をふんでも、理想の間取りにたどり着けないなら、担当設計士を変えてもらいましょう。

設計担当を変えるなんて、失礼じゃ…
相性なので、仕方がないときもあります

やはり、何度言葉や写真で要望を伝えても、どうしてもかみ合わない設計士もいます

そのままズルズル間取りを描いてもらっても、不満がたまっていくだけ。

いっそ、担当を変えてもらうと、スッと納得プランが出てくることも。

設計士に直接言いにくい場合は、営業マンに話してみてください。

やることリスト

・設計士に整理した要望を伝えても、良い提案がもらえないなら、担当設計士を変えてもらおう!

 

④別の設計士から、間取りに意見をもらう

他の設計士から改善案をもらう
もっといい提案がほしいのにもらえない…だから納得もできない!
別のプロに改善案をもらいましょう

もし、①~③の手順をふんでも間取りが良くならないなら、間取りのセカンドオピニオンを使ってもいいでしょう。

間取りのセカンドオピニオンとは、今の間取りをたたき台に、改善案を出してくれるサービスです。

具体的には、今の間取りのどこに納得できていないかをヒアリングしてもらえたり、より理想の暮らしを叶えるための、別の提案がもらえます。

ネックは、お金がかかることです
いくらくらい?
ピンキリです。相場は1~3万円くらいかと

 

間取りのセカンドオピニオンはどこで探す?

もし間取りのセカンドオピニオンを探すなら、ココナラという技術の売り買いができるサイトがいいでしょう。

なぜなら、ココナラは実績が見られるから。具体的には、今までの取引人数や、満足度のレビューが見られます。

さらに金銭のやり取りもあるので、仲介役がいてくれると安心です。

私もセカンドオピニオンをやってますので、ご希望の方はお申し込みください↓

 

良い提案をしてくれるセカンドオピニオンの選び方

間取りのセカンドオピニオンの選び方

サイトにアクセスして、検索ボックスに「間取り」と入れると、た~くさん間取りのセカンドオピニオンが出てきます。

その中から、以下の条件をみたすプロを選びましょう。

・一級建築士か二級建築士(国家資格がなければ法律、施行に疎い可能性あり)
・土地と間取りを一緒に描いている(土地を考慮しているから)
・立面図と断面図の提案も同時にしている(立体的な考慮をしているから)
・パース、絵、3Dなどがもらえる(イメージがしやすいから)

この条件を満たす間取りのセカンドオピニオンは限られます。

あとは、あなたの好みで選んでみてください。

 

 

いまいちな間取りのセカンドオピニオンとは?

理想の間取り NGなセカンドオピニオン
「間取りのみ」の添削をしているオピニオンは注意です。

つまり、平面的な検討だけで、立体や周辺環境を考慮にいれていない、ということです。

正直、間取りだけならいくらでもこねくり回して、ステキに見せることはできるんです。

ですが、本当に良い家は、間取りはもちろん、立体、周辺環境、採光、通風などいろんな要素が奇跡的なバランスでできているもの。

一見、手書き&カラーでステキな間取りを描いていたとしても、いざ建てると「微妙…」な可能性が高いので、注意しましょう。

 

間取りのセカンドオピニオンに伝えるべきこと

理想の間取り セカンドオピニオンに伝えること
より良い意見をもらうために、以下のポイントを伝えましょう。

・どうして今の間取りがいまいちなのか(感覚的でOK)
・今の間取りの不安(散らかりそう、暗くないか、狭くないか、など)
・今の間取りのお気に入りポイント
・プランニングのときに設計士に伝えた要望たち(家づくりで大切にしていること)
・周辺環境を活かしたい、立体的な工夫や提案がほしいこと

 

間取りのセカンドオピニオンは、お金はかかってしまいます。

ですが、間取りは快適さを一生左右するものです。ずーっと使いにくい家に住むことに比べると、安いものかもしれません。

さらに、また1から設計力の高い住宅会社を探す手間を考えると、一度利用しても損のないサービスだと思います。

ココナラ

やることリスト

・今の住宅会社で家づくりを続けたいのに、理想の間取りにたどり着けないなら、ココナラで間取りのセカンドオピニオンを探しでみよう!
・間取り、立体、土地を考慮しているプロを見つけよう!
・セカンドオピニオンには、今の間取りをたたき台にして、要望をしっかり伝えよう! 

 

基本は、今の設計士と向き合うことが大切

納得いかない間取りには設計士と相談して改善しよう
間取りは、今の担当設計士と話し合って決めましょう

たとえ、間取りの請求サイトをつかっても、セカンドオピニオンで間取り改善をしてもらっても、責任者は担当設計士です。

なので、担当設計士とよく話し合ったうえで、改善案をどう反映するか決めてくださいね。

その際、設計士への配慮もわすれずに。やはり自分の間取りに意見されるのを嫌う方もいます(-_-;)

セカンドオピニオンにはこう言われたからこうして!

という態度では、「信頼されてないな」と感じてしまいます。

そして最悪、「何を言ってもダメだから、言うとおりにしておこう…」という対応になり、できあがった家が微妙でも「施主のせい」にされてしまうことも。

セカンドオピニオンにはこう言われたのですが、どうでしょうか?

と、あくまで今の設計士と家づくりをしているスタンスは持ち続けてくださいね。

そもそも、設計士に不安があるなら、担当替え。会社全体に不信感なら、住宅会社の乗り換えを早めに考えましょう

 

納得いかない間取りを自分で改善したいなら

納得いかない間取りを自分で改善する
自分で間取りの改善してみたい!どんなテクニックがあるの?

もちろん、散々お話ししている通り、間取りはプロにおまかせするのが一番。

ですが、自分で書いた間取りを見せることで、設計士に要望が伝わりやすいというメリットも

↓は「4人家族で28坪」のコンパクトな家をより快適にするために、私が実践したテクニックたち。

大失敗!?28坪の間取りで「陥りやすい罠」と「解決方法」を建築家がご紹介「28坪の間取りって、狭くないかな?…」という方。この記事では、設計士であり28坪の家を建てた2児のママが、「28坪の間取りで失敗しやすいこと」「28坪の間取りをもっと快適にするために、自身の家でも取り入れたテクニック」をお話しします。あなたの間取りがもっとよくなるヒントが見つかるかも…?...

 

また、小さい家のエキスパートと言われている、伊礼智さんの本もオススメ。

家づくりで凝り固まった考えをハッとさせて、家の本当の心地よさを教えてくれる視点がたっぷりつまってます。

「あぁ、良い家ってこういうことか」と実感できるので、住宅会社や間取りを検討するときの大事な指針になってくれるでしょう。


 

そして、コンパクトな家にはたくさんの工夫と知恵が必要ですが、それをギュッとまとめてくれてる本がこちら。

素人~設計の玄人まで、扱いやすいテクニックを、図でわかりやすく解説してくれています。

自分で間取りを改善してみたい人には、必須の本かもしれません。


まとめ

理想の間取りにたどり着かないのは、何か原因があります。

ですが、その原因にあわせた対策をすれば、ガラッと間取りが良くなり、理想のお家が建てられるでしょう♪

ここで忘れてはいけないのは、理想の間取りをつくるには、プロの力が必須だということ。

つまり、自分で間取りをなんとかしようとしなくてもいいんです。

それよりも、要望の深堀や気持ちの整理、信頼できる相性のいい設計士を探すことが、理想の間取りへの近道です!

もし、どうしても今の設計士に任せきれない…と感じるなら。

今の住宅会社とこのまま家づくりを続けていきたいのか振り返り、いまいちなら他の住宅会社を見に行ってもOKです。

もし、今の会社がいいなら、ほかの間取りと見比べて、今の間取りの良し悪しを整理してから、改善案をもらいましょう。

それでも納得いかないなら、担当設計士を変えてもらう、ほかのプロからアドバイスをもらうなど、行動をおこしましょう。

ここまで真剣に間取りと向き合っているあなたなら、きっと満足できるお家を建てられるはずです(*^^*)

 

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