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✔薪棚DIYで守るべき法律がわかる!
✔法律を守って薪棚をDIYする方法がわかる!
✔薪棚をDIYできる地域か、判断できる!
薪棚をDIYできないケースって?確認手順
まずは、薪棚が「建築物」かどうかの確認です。「建築物」なら法律が適用されます。
建築基準法上の「建築物」とは、簡単に言うと、柱(または壁)と屋根で構成されてて、敷地に固定されてる物です。
といった逃れ方もありますが、逆に「これは建築物なので敷地に固定しなくてはいけない」と行政から指導を受けることも。
もしそうなった時に、法律を守って作っていなければ違法です。
実は、お住いの地域によって、守る法律がちがいます。
ですので、素人さんでもDIYができるか、あきらめてプロを頼るべきか、↓の手順で確認してみましょう!
①防火地域にあてはまるかチェック

まずは、お住まいの地域が「防火地域・準防火地域」のいずれかにあてはまらないかチェックします。
・ハウスメーカーに聞く
・図面や報告書を見る
・ネットで調べる
・役所に聞く
「私の土地は、防火地域・準防火地域にあてはまるか?」と聞きましょう。
防火地域の欄に「無指定」と書かれていれば、あてはまりません。
市のHPが出てくるので、「都市計画図」をひらきます。
色分けされてるマップが出てくるので、凡例を確認して、「防火地域」「準防火地域」「法22条地域」の範囲内に、あなたの土地が入っているかどうかを確認しましょう。

あなたの地域の市役所に、「うちの土地が防火地域、準防火地域か確認したい」と伝えて、くわしい部署につないでもらいましょう。
防火地域、準防火地域に薪棚のような「付属建築物」をつくる時は、「確認申請」をしなければいけません。
確認申請とは、適法に設計施工されているか、行政が審査する手続きです。
必要図書は建築士にしかつくれませんので、素人だけで申請することができません。
②薪棚の面積を計算する
次にDIY予定の薪棚が、敷地を覆う面積を計算しましょう。
柱の中心線で計算します。
防火地域、準防火地域以外で、10㎡を超えて建築する時は、確認申請が必要ですので、素人だけではできません。
また、以前10㎡以内でサンルームやカーポート、物置、小屋などを建築し、確認申請を省略している場合、今回の薪棚の面積を加えて10㎡が超えてしまうと、確認申請がいるケースがあるので要注意です。
③法22条地域にあてはまるかチェック
次に、お住まいの地域が「法22条地域」かどうかチェックします。
調べ方は、①と同じです。
1⃣延焼ラインを確認する(建築基準法第53条)
敷地には、「延焼のおそれのある部分(=延焼ライン)」といって、火災時に燃え移りやすい範囲があります。
延焼ラインは、道路中心線、隣地境界線、2つの建築物の外壁中心線から、1階は3m以内、2階以上は5m以内の範囲です。
引用:国土交通省資料
法22条地域内で、この範囲内に薪棚をDIYする場合は、屋根と外壁材に制限があります。
2⃣屋根材を確認する(建築基準法第22条)
延焼ライン内の薪棚の屋根は「不燃材料」で作らなければいけません。
代表なのは、瓦や金属板(ガルバリウム鋼板等)です。
ですので、カーポートによく使われるポリカーボネートや、ホームセンターで見かける波板等は、基本使えません。(不燃材料の認定を受けている物は使えます)
3⃣外壁材を確認する(建築基準法第23条)
延焼ライン内に、木等の可燃材料で柱梁を組んで薪棚を作るときは、外壁を「準防火構造」にしなければいけません。
代表なのは、土壁です。
その他の材料については、告示第1362号をご覧ください。
✓防火地域、準防火地域、法22条地域でない「無指定」地域
✓薪棚の面積が10㎡以内
✓法22条地域
✓薪棚の面積が10㎡以内
✓延焼ラインにかからない場所に作る
✓法22条地域
✓薪棚の面積が10㎡以内
✓延焼ラインにかかる場所に作る
✓屋根を法22条を満たす材で作る
✓薪棚の骨組みを可燃材料以外で作る
✓法22条地域
✓薪棚の面積が10㎡以内
✓延焼ラインにかかる場所に作る
✓屋根を法22条、外壁を法23条を満たす材で作る
法律をやぶると…?薪棚DIYのリスク
「確認申請」をしないリスク
本来、確認申請(適法に設計施工されているか行政が審査すること)をせずに建築をした場合、その建物は違法建築物になります。
そして、違法建築物がある土地では、家の建てかえやリフォームができません。
もし、家屋や土地を売却するときは、相場よりも資産価値が低くなることも考えられます。
法律を守らないリスク
建築基準法は、人命を守るために、先人たちが積み重ねてきたものです。
もし、好き勝手にDIYすれば、火災時にもらい火→お家にまで燃え広がることや、倒壊して人命を脅かすことも考えられます。
他者に損害を与えてしまう可能性がある
もし、薪棚が壊れて人や他人の物を傷つけてしまった場合、基本は薪棚の持ち主が責任を負います。
薪棚は、法律を守って、安全に、できるだけ強く作るよう心がけましょう。
・薪の重量に耐えられる設計が必要
・法律違反にならないように、チェックが必要
・震災時に倒壊しないような設計施工が必要
薪棚のDIYは無理かも…と感じたら?代替案
市販の薪棚を買って自分で取り付ける
市販の薪棚の選定方法
まずは耐候性があること。骨組みが錆びてしまっては、せっかくの耐荷重も弱ってしまいます。
次に、通風がとれること。足元の薪が地面からしっかり離れ、2段以上の棚があれば風を通しやすいです。
そして、容量。必要量の薪が置けるかどうか。その重さに耐えられるかどうかです。
雨除け
屋根なしの薪棚は、雨が心配ですよね。
防水タイプのタープやオーニングなど、別で雨よけを作るといいでしょう。
ですが、薪は一度きちんと中まで乾燥させていれば、雨くらい2-3日あれば乾きます。
使う2-3日前に、室内や軒下に薪を移動させるなら、雨除けはなくてもいいでしょう♪
業者に依頼する
法律も守らずDIYし、その薪棚が人や物を傷つけてしまったなら大事になります。
ですが、業者に設計施工を任せれば、事故がないようしっかり造ってもらえ、万が一の時は責任を問いやすいです。
ただし、きちんとした会社を選ぶのが肝。建築士がいる業者を紹介してくれるサイトを↓にまとめました。

