家を建てる前のこと

「快適な家を建てたい!」新築に持たせるべき性能の決め方

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今のアパートは夏暑いし冬寒い!新築するなら快適な家にしたい!快適な家を建ててくれるハウスメーカーってどう見つければいいの?

こんな疑問におこたえします。

この記事を読むと

・「快適な家」を建てるにはどうすればいいかがわかる
・あなたが求める「快適性」がわかる
・快適な家を建ててくれるハウスメーカーのみぬき方がわかる

わたしは自分のお家を建てた設計士です。

建ててからちょっぴり後悔しているのは、「もっとお家の性能をあげればよかった」です。

なぜなら、もっと快適になっただろうから。

自身の家づくりで気づいた、「快適な家」を建てるための方法、そのためのハウスメーカーの選び方をくわしくお話していきます。

 

本当に「快適な家」を建てるには、お家の「性能」が大切

じつは、新築で先輩方が1番不満におもっているのが、「断熱性が低い=冬寒く、夏暑い」なんですって
新築の後悔

 

 

 

引用:My House Palette みんなの声が知りたい!家づくりの意識調査

 

 

みんな建ててから、断熱性の低さに不満を感じてるんや
新築でも「夏暑く、冬寒い」になっちゃってるんやね
でもみなさん、「快適さにこだわっているのに」満足度が低いんですよ

快適さ 満足度引用:先輩1000人にききました[参照:建築知識ビルダーズNo28特別付録

こだわってるのに、快適さって実現できてないんや!?
なんでなんやろ?
おそらく情報不足です。「どれくらいの性能」で、「どれくらい快適になるのか」がわからないまま建ててしまって、ギャップを感じているんでしょう
たしかに、「高性能」って言われたら、「じゃあ快適よね」って信じてまうわ

住んで、「意外と快適じゃない!」とならないために

①ふつうの新築の快適性を知る
②各グレードの快適性を知る
③快適性と暮らしはどう関係してるのか知る

の順で、あなたの家にもたせる「快適性」を決めます。

そして、それにみあったハウスメーカーをみつけましょう。

大切なのは、「高性能だから良い」ではなく、「自分にあった快適さを実現するためには、どのくらいの性能が必要なのか」を見つけることです。

くわしくお話していきます。

 

 

快適な家を建てたいなら、オススメは「HEAT20のG2」

この性能があれば安心!って基準はある?
それなら、「HEAT20のG2」(ヒート20のジーツーグレード)の性能がある住宅会社をえらびましょう!
どれくらい快適?
空調を回しっぱなしなわりに電気代は安く、部屋の温度差がほとんどなくなるくらいです 
廊下寒っ!とか、足元冷える!が少ないってことね

 

①ふつうに新築したら、どのくらいの快適性なのか知ろう!

技術もすすんでるし、新築なら快適なんじゃない?
いいえ!国が出している「省エネ基準」に適合している家でも、快適とはいいがたいです。つまり、こだわらなければ、新築でも夏暑く冬寒い家のままなんです… 

「省エネ基準」に満たない家の体感は?

イメージは、「昭和の家」ですね
断熱等級2 快適性

H28年省エネ基準に満たない家のイメージ
(断熱等級2/UA値:1.43/C:11.2)

撮影:LIXIL 住まいStudio

 

【冬】
・暖房つけても足元が冷える
・暖房をつけても窓まわりがひんやり
・窓には結露びっしり
・トイレとLDの温度差は10℃以上
・ヒートショックのリスクが高い
【夏】
・2階やロフトがサウナになる

見るからに寒そう…

 

「省エネ基準」の家の体感は?

イメージは、「木造アパート」ですね
断熱等級4 快適性

H28年省エネ基準クリアの家のイメージ
(断熱等級4/UA値:0.85/C値:4.5)

撮影:LIXIL 住まいStudio

 

【冬】
・エアコンでLDKはあたたかい
・窓近くはひんやりする
・足元もひんやりはする
・トイレとLDKの温度差は約10℃
【夏】
・2階が暑い

今の生活環境と変わらないかも…
国の省エネ基準でも、夏暑く冬寒いままなんです
1年中快適な家にしたいー!どうすればいい?
大丈夫!「もっと快適な家をめざそう」ということでできた民間の基準があります。それをベースに家づくりをしましょう

 

②性能のグレードと、それぞれの快適性を知ろう!

「HEAT20(ヒートにじゅう)」という民間の基準があります。

「少ない電気代で、より快適で健康な暮らし」をめざしたものです。

国の基準にくらべて、性能がとても高いです。

グレードは1~3があります。

G1(ジーワン)<G2(ジーツー)<G3(ジースリー)の順に高性能です。

最低でもG1レベルにすれば、アパートと比較してとても快適に感じるでしょう。

 

HEAT20のG1グレードの快適性・特徴は?

・各階、各部屋の温度ムラが不快にならないほどになる
・床に座ってもつめたく感じない
・窓近くでもつめたく感じない
・エアコンを各階に1台ずつで、不快を感じるときにだけまわす
・初期投資も安め
・エアコンをつけっぱなしにすると電気代が高くつく

 

個人的にですが、わたしはこのG1レベルがちょうどいいと思ってます
なんで?
体感してみたんですけど、ここより上のグレードになると、完全に機械に頼りきりになるし、不快を感じない「無」の状態になるんですよ
不快感ないってええやん!
わたしは、病気にならないくらいの不快感、というか刺激って大事やと思うんです。夏がきたな、冬がきたなっていう人間らしさというか
そういう考え方もあるんか!
あと機械でコントロールしすぎるよりも、足りないときに機械でおぎなう、という考え方が好きなので。それに、自然ならではの「ムラ」が心地いいなと感じるんですよね。そのちょうどいいラインがこのG1グレードかなって
「不快感がない」と「心から快適」はちがうんやなぁ

 

 

HEAT20のG2グレードの快適性・特徴は?

・各階、各部屋の温度ムラがほぼなくなる
・不快感を感じなくなる
・設備1台で、家中が快適
・設備をつけっぱなしでも電気代が安い
・初期投資が高くつく

 

HEATG2グレード 快適性

 

HEAT20G2グレードの家のイメージ
(UA値:0.45/C:0.7)

撮影:LIXIL 住まいStudio

 

名だたる先生たちがオススメしているグレードです!
なんでオススメなんかな?
「健康で快適な暮らし」が「安い電気代で叶う」からですよ
電気代どれくらい安いんやろ?
国の基準とくらべて、月5000円ほど安くなると言われてます

参考:LIXIL 住まいStudio

快適なうえに電気代安いのはうれしい!

 

HEAT20のG3グレードの快適性・特徴は?

・G2の快適性を、より安い電気代でまわせる
・初期投資が高い
・エアコンをつけてなくても、15℃を下回らない

 

究極のエコハウスといわれてます
快適なうえに電気代安いのはうれしい!

 

ZEHの快適性・特徴は?

よく聞くけど、ZEHってなに?
簡単に言うと、「自分でエネルギーを創り出せるお家」です
HEAT20とのちがいは?
太陽光パネルが屋根につきます。あくまで目的は、「使うエネルギーを自分のお家で作って、CO2をへらす」です。国がオススメしてますね
快適性は?

快適性(性能)は、国のH28年省エネ基準 < ZEH < HEAT20のG1 です。

・各階、各部屋の温度ムラが少なくなる
・床や窓のひんやりがマシ
・太陽光パネルをつける
・初期投資は、10年ほどでペイできるといわれている
・国の補助金がでる

 

LCCMの快適性・特徴は?

LCCMって?
ZEHよりもさらに「CO2をへらす効果が高い」お家のことです

ZEHは、住んでる間その家が「使うエネルギー」と「つくりだすエネルギー」が±0になるようにしています。

LCCMは、建てる前から壊したあとまで、トータルでCO2が0になるお家のことです。

建てる前は、材料を切って運んで…住んだあとは壊して廃棄…そのぶんのCO2も見ているということです。

家をつくることで、そもそもCO2がでないようにするんやね!
快適性は?

快適性(性能)は、国のH28年省エネ基準 < ZEH=LCCM < HEAT20のG1 です。

快適性はZEHとかわらんねや!
もらえる補助金は、ZEHより高いですよ!

 

・各階、各部屋の温度ムラが少なくなる
・床や窓のひんやりがマシ
・太陽光パネルをつける
・初期投資は、10年ほどでペイできるといわれている
・国の補助金がZEHより多くでる

 

③必要な「快適性」を決めるための、その他の材料は?

だいたい、どのグレードがどれくらいの快適性になるのかわかったで!
ほかにも、快適性と自分の暮らしは、どう関係しているのかも見ておきましょう 

日本の家の9割が、病気になる家

「夏暑く、冬寒い」「部屋ごとに温度差が大きい」家は、病気になりやすいです
でもこれって、日本の家やと普通やよね
その「普通」が日々の不調につながってるって、最近わかってきたんです
我慢は病気につながるんや
不妊も寒い家のせいじゃないかとも言われてますしね
自分の子どもがわたしが建てる家のせいで…とか考えるとやりきれんわ

(参考文献:「病気にならない家」6つのルール/上郡清政著/ベストセラーズ)

快適性と病気の改善率

お家の性能をあげると、病気の改善率がUPするというデータ

 

 

快適なお家にすめれば、あなたを悩ませる不調がよくなるかもしれませんね

 

不快な環境は知的生産性がさがる

部屋の温度がたもたれていないと、知的生産性がおちます
子どもが宿題しないとか、資格勉強に集中できないってなるんやね
家事の効率もおちちゃいますね
室温って暮らしの色んなとこに関わってるんやね

参考文献:建築空間が知的生産性に与える影響度の評価手法(大林組技術研究所報 No.74 2010)

 

それに、足元が冷えるお家は、「記憶力」「注意力」「集中力」も低くなることがわかっています
じゃあ床暖房がええんかな?
温度ムラがあると自律神経がみだれてイライラしやすくなるので、お家全体の床があったまる工夫がいいですね

参考文献:床暖房が学習能率 に与 える影響に関する研(西川向一,平澤由美著)

 

④自分たちに必要な快適性を決めよう!

お家が不快やと、色んなリスクがあるのもわかったで!
では、あなたが求める快適性とマッチした性能はどれか、決めましょう!
こんな人は、性能を考えなくてOK

・家はすぐ手放すつもり
・とにかく初期コストを安くしたいから、最悪病気になってもよい
・夏暑く、冬寒いままで良い

H28年省エネ基準にオススメの人

・結露や暑い寒いは、少しマシになればそれでいい
・電気代はかかってもいいから、初期コストを抑えたい
・病気のリスクはあっても、アパートよりましになるならそれでいい

ZEHにオススメの人

・太陽光パネルをのせてもいいから、自分の家でエネルギーをつくりたい
・初期投資はかかるけど、10年でもとがとれるならOK
・「各階、各部屋の温度ムラが少なくなって、床や窓のひんやりがマシ」くらいの快適性がいい
・夏涼しく、冬暖かい家がいい

LCCMにオススメの人

・初期投資はZEHよりかかるけど、補助金でカバーしながら、環境のために配慮したい
・「各階、各部屋の温度ムラが少なくなって、床や窓のひんやりがマシ」くらいの快適性がいい
・夏涼しく、冬暖かい家がいい

HEAT20G1にオススメの人

・「各階、各部屋の温度ムラが不快じゃなくなり、床に座っても窓近くでもつめたく感じない」くらいの快適性がいい
・夏涼しく、冬暖かい家がいい
・システムや機械をずっとつけっぱなしにはしたくない
・高性能がいいけど、初期投資をおさえたい

HEAT20G2にオススメの人

・「各階、各部屋の温度ムラがほぼなくなり、不快感がない」くらいの快適性がいい
・年中快適な温度ですごしたい
・初期投資は高くついても、高性能がいい
・機械1台で年中コントロールしながら、電気代は安くしたい

HEAT20G3にオススメの人

・最新の超高性能住宅がいい
・年中快適な温度ですごしたい
・初期投資は高くついてもいい
・機械1台で年中コントロールしながら、電気代をさらに安くしたい

HEAT20比較表

引用:さとるパパの住宅論(HEAT20 G1・G2・G3の各基準について思うこととR-2000住宅

 

 

快適な家を建てるための、ハウスメーカー選びの注意点

めざしたい性能を決めたよ!
性能に見合ったハウスメーカーはどう選べばいいの?
「このグレードで建てたいけど可能か?」を聞いてみてください
あ、カタログにも載ってるね!
性能に自信のある会社は、アピールしてきます
逆に、性能に自信のない会社って?

・「うちは快適ですよ」と言うが、根拠(数値)がない
・建てた家の気密性や、温湿度測定を見せられない
・性能についてそもそも詳しくない
・性能のグレードについて、できるできないが言えない

(↓このような文言に注意!↓)
・「性能も大事ですけど…」と別のことにすりかえる
・「建てたお客様はみんな快適だと言ってます」
・「うちの性能は最高等級です!」というがそれは断熱等級4(国基準)のことで、ZEHやHEAT20はではない

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