家を建てる前のこと

「やめればよかった…」?吹き抜けは後悔だらけなのか、設計士が住んでたしかめてみた

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新築で吹き抜け採用したいけど、デメリットがたくさんだし、「後悔した」ってよく聞く…実際住んでる人の生の声がききたい!吹き抜けに後悔や失敗してる?

こんな疑問におこたえします。

この記事でわかること

・吹き抜けで後悔しないために、特に力を入れておくべき対策
・実際住んで、吹き抜けのどういったところに困っているのか

私は設計士で、自宅に吹き抜けをつくりました。

もちろん吹き抜けのデメリットに対策をして設計したのですが、「もっとこうすればよかった…」と後悔しているところもあります

この記事では、私が実際住んで「吹き抜けで困っていること」、「もっと力を入れてやっておくべきだった対策」をお話します。

やっぱり吹き抜けはステキ!だから後悔はありません。でも、対策不足は痛感してます…

実際住んで感じる「吹き抜けの後悔」

私が吹き抜けのお家に住んで、感じる後悔は

・音に悩まされる
・エアコンに頼る期間が思ったよりながい
・雪がつもったら底冷えする
・年中素足ですごせない
・エアコンの効きが遅い

です。

くわしくお話しますね。

 

吹き抜けの後悔①:音に悩まされる

1階リビングにいても、2階の夫の部屋からゲームでもりあがってる声がつつぬけなんです…
読書とかできないね…
それに、家の前はトラックがビュンビュン。その音が吹き抜けをとおして家全体に響くんです
夜眠れなさそー!!
産後の不眠もあって、けっこうストレスになりましたよ… 夫とも何回もケンカしてます
今は大丈夫なの?
耳栓とホワイトノイズがすべてを解決してくれましたね(笑)

 

吹き抜けの後悔②:エアコンに頼る期間が思ったよりながい

わが家がエアコンにたよらない期間は、1年で5ヶ月ないくらいです
5ヶ月あれば十分じゃない!?
服を調節したりと工夫してるんですよ~
子供に寝る前厚着させるのとか、めんどうだよね
ちょっとしたことですが、煩わしいんですよ

 

吹き抜けの後悔③:雪がつもったら底冷えする

たまに雪がふったときは、芯から冷えるんですよね
エアコンつけてても?
寒波はさすがにエアコン1台ではだめでした…

 

 

吹き抜けの後悔④:年中素足ですごせない

わが家は床がすべて無垢の木なので、一年中素足で味わいたかったなぁって
床暖房はいれないの?
採用しなかったんです
どうして!?
無垢の木は蓄熱してくれるので、自然の床暖房になってくれるんです
でも年中素足じゃダメなんだよね?
吹き抜けのせいで、足元まで暖まらない日がやっぱりあるんですよねぇ

 

吹き抜けの後悔⑤:エアコンの効きが遅い

わが家は、リビングのエアコン1台だけなので、はしっこのお部屋のあったまりが遅いんですよね
でも、エアコンはつけっぱなしなんじゃないの?
夏冬はつけっぱなしなのでいいんですよ。春秋の「日によってエアコンつける季節」にこまるんですよね

 

実際住んで感じる吹き抜けの「やっておけばよかった対策」

けっこう後悔あるんだね(笑)
あ、吹き抜けをつくったことは後悔してないですよ!対策不足に後悔してます
じゃあ、もしやり直せるなら、どんな対策をする?

 

私がもしやり直せるなら

・防音室をつくる
・窓の性能を高める
・断熱材を厚くする
・気密性を高める
・床の断熱を強化する
・屋根の断熱を強化する

の対策をします!

くわしくお話しますね。

 

 

吹き抜け対策①:防音室をつくる

防音室があれば、トラックの騒音、夫の話し声に悩まされることはなかったなぁって
吹き抜けをつくるなら、音には特に気を配ったほうがいいってことだね
せめて寝室は防音にすればよかったです 
静かになれる部屋が1つでもあれば、すごく快適だろうね!

 

吹き抜け対策②:窓の性能を高める

窓の性能は、どれくらいにしておけばよかったの?

窓枠:アルミ樹脂複合サッシ→樹脂サッシ

ガラス:ペアLow-Eガラス→トリプルガラス

↑くらいの性能をもたせればよかったと思ってます
どうして?
トラックの騒音、底冷えがマシになって、足元ももっと温かかったでしょうから
でも金額けっこう高いんでしょ?
じつは、窓の性能アップは費用対効果がいいんです
どういうこと?
金額のわりに、とっても快適になるんですよ!吹き抜けをつくるなら、オススメです

吹き抜け対策③:断熱材を厚くする

断熱材は、どれくらいにしておけばよかった?

断熱材の厚み:60mm→100mm

↑くらいの厚さはほしかったですね
どうして?
同じ会社で、100mmを採用したお家の温度をみると、底冷えがマシで、端っこまで温まりやすかったんです
じゃあ、吹き抜けに100mmは絶対ってこと?
断熱材は、「何ミリだからいい!」というわけでもないんです。種類や施工などのバランスもあるので。私が言いたいのは、「吹き抜けをつくるなら、思ったより断熱してね!」ということです 
住宅会社に断熱をしっかりしたいって伝えないとね!

 

吹き抜け対策④:気密性を高める

気密性は、どれくらいにしておけばよかった?

C値(気密性):1.2~1.3→1.0以下

窓枠まわり:気密部材なし→気密部材施工

外からの騒音を防ぐために、気密性をつきつめればよかったと思います!
ほかにどんな効果が?
足元や、お家の端っこまで速く温まりやすいです。吹き抜けはとくに1階と2階の温度差ができやすいので、気密性をちゃんともたせてくださいね

 

吹き抜け対策⑤:床の断熱を強化する

わが家は「床断熱」なのですが、「熱橋」についてもう少し考えればよかったなって
「熱橋」って?
文字通り「熱をつたえる橋」です。床を支える木と木の間にしか断熱をしてなかったので、その木からは床下の冷気が、1階床に伝わりやすかったんです
どうすればよかったの?
床を支える木から、冷気をもらわないような断熱をすればよかったと思います
それって、床下が寒いからダメなんじゃない?
床下が温かい「基礎断熱」は、あえて採用しませんでした
どうして?
床の下まで温めてしまうと、シロアリが活動しやすくなってしまうからです 
いくら床が温かくても、長持ちしないリスクは避けないとね!

 

吹き抜けをつくるのなら、「音」と「断熱気密」にしっかり対策を!

しっかり対策はしたいけど、お金がねぇ
気持ちはわかりますが、月々の支払いで考えると、すごく安いんですよ
いくらくらいの増額?
すべてやっても、月¥3,000~¥4,000のアップくらいでしょうね。外食1回我慢レベルなんです 
思ったより安いね!
それでストレスフリーで、健康な生活になるんですから、本当にやっておけばよかったと後悔してますね…吹き抜けをつくるなら、参考にしてみてください!

 

後悔ゼロ、失敗ゼロの吹き抜けをつくるために

以上、私が住んで感じる吹き抜けの後悔と、やればよかった対策でした
とにかく「音」と「性能」に気をつければいいんだね!
それだけじゃないですよ!吹き抜けにはデメリットがたくさんあります!
デメリットたくさん!?
なんだか吹き抜けをつくるのが怖いわ…
大丈夫!対策をすれば、デメリットは最小限にできますよ
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