・素人が手をだしてはいけないお庭DIYがわかる
・お庭DIYにひそむリスクがわかる
・リスクを最小限にする方法がわかる
私は、設計士であり、家を建てた2児のママです。
お庭をDIYしたい気持ち、よくわかります!(安さ、思い出、オリジナリティ…etc)
ですが、設計士としては、「これ知らない人多いよな…結構危ないことなのに」と感じるお庭DIYがあります。
これを読んでるあなたは、リスクを考えられる注意深い方。
あなたならきっと安全でステキなお庭をつくれますので、参考にしてみてくださいね。
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素人がやるとリスクが大きいお庭DIYとは?
私が設計士としてオススメできないお庭DIYはこちら!
素人にお庭DIYをオススメできない理由は?
設計士として、素人のお庭DIYがオススメできない理由は
①法律違反になる
②危険、壊れる
③家を傷める
という大きいリスクが考えられるから。
くわしくお話しますね。
①法律違反になる可能性がある
↑赤字のDIYは、法律にかかわります。
たとえば、
・塀
・門柱
・壁
をDIYするときは、
このようにCB(コンクリートブロック)を積みますよね。
このCBの工事には、「こう作らないと危険ですよ」という決まりがあります。
たとえば鉄筋の太さ、間隔、定着長さ、先端処理、基礎の深さ、積む高さ、控え壁などなど。
ちょっとまってください、今、こう考えませんでしたか?
というように。
そう、安全のため。
とくに建築の世界は、人が亡くなって、二度と起こらないように改正して…のくりかえしで、今の法律があるんです。
つまり、法律をやぶれば、人が死ぬかもしれないんです。
と思うかもしれませんが、実際、CB塀の下敷きで亡くなった子供もいます。(参考:朝日新聞)
それに、万が一のときは、持ち主の責任になります。
実際、6000万円以上の損害請求があった事例もあります。(参考:株式会社耐震設計)
そのほか、
・小屋
・物置
・屋根付きの駐車場、駐輪場
は、建ぺい率という法律にかかわります。
知らずにDIYすると、いつのまにか違法建築物になる可能性があります。
勘の良い方は、「え、小屋や物置、駐車場も「建物」になるの?」と思ったかもしれません。
そう、「建物」になるんです(※造りや自治体の判断による)
なので、建ぺい率60%までの土地に新築して、建ぺい率が59%だったとします。
そこで、知らずに小屋をDIY。結果建ぺい率が61%になり、法律違反!ということにも。
たとえば、数十年後といえば…?そう、リフォームや建て替えですよね。
バリアフリーや耐震改修、子供に土地をゆずって、建て替えさせてあげるということも。
なんと、違法な物があれば、建て替えやリフォームができなくなる可能性があるんです。
もちろん、建て替えや大規模のリフォームには、確認申請がいります。
ですが、違法建築物がある場合、この確認申請がおりないんです。
そもそも、DIYする規模によっては、たとえ小屋や駐車場でも、確認申請をとおさないといけない物があります。
確認申請がいるのに、だまってDIYしちゃってる時点で、違法建築物になります。
そのお客様は、むかしお家のとなりに屋根つきの駐車場をつくりました。
30年後、古くなった家を建て替えることになりました。
新築の打ち合わせもすすんで、いざ確認申請をだしてみると…
「なんですかこの駐車場は?これは違法建築物ですよ」と審査員からいわれてしまいます。
なんと、昔つくった駐車場は、確認申請がいるにもかかわらず、だしてなかったんです!
「この駐車場があるかぎり、新築の許可をだせませんね」
なくなく、その駐車場をこわすことになりました。
もちろん、壊してつくりなおす予算なんてとっていません。
「ちゃんとあのとき手続きしてれば…」
と後悔したのは言うまでもありません。
②危険、壊れる
↑赤字は、素人判断でつくると壊れやすく危ないです。
基礎をうつといえば?よくあるのはフェンスですよね。
↑のように、フェンスの足元にCBやコンクリートをうめて、基礎をつくりますよね。
と思われがちですが、台風時に、フェンスはものすごい風をうけます。
基礎がちゃんとつくられていないと、あっという間にたおれます。
さらに、たおれた先に人や家があれば…
じつは、フェンスの基礎は「このように作りなさい」という法律がありません。
つまりプロの業者は、上モノにあわせて「これくらいの強さで作ろう」と経験値から決めているところがあります。
③家を傷める
↑のDIYは、素人がやると家を傷めるかもしれません。
なぜなら、庭の水はけが悪くなるから。
お庭に水がたまれば、そのぶん湿気ます。
そして、お家の壁内の結露につながり、柱や土台が腐りやすくなります。
さらに、シロアリはじめじめが大好き。
いつのまにか家が喰われていた!ということも。
さらに、大雨時に、お家が浸水するリスクもあります。
浸水してしまったお家は…もちろんかなりのダメージをおいますし、修繕費用もかかります。
水勾配とは、水がしかるべきところに流れるようにつくる、わずかな坂道です。
その水勾配をうつのは、とてもむずかしいんです。
「アプローチなんて簡単♪」「駐車場なんてモルタルうつだけ♪」と見えてるかもしれませんが、じつは技術がいることなんです。
リスクが大きい外構工事はプロに頼もう!
ここまで読んだ方、こう思いませんか?
これらの外構工事は、DIYせずにプロにたのみましょう。
プロなら、安心安全に、使いやすく長持ちするお庭をつくってくれます。
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どうしてもDIYしたいなら!リスクを減らす方法
じつはわが家、新築時の外構費用¥0ーなんです。
節約と楽しみのために、いちからお庭づくりをしてもう3年目。
まっさらなお庭が、ここまで成長しました。
今後はYoutubeやブログで、どのような法律があるのか、危険性を考えてどのようにつくらないといけないのかを解説しながら、お庭DIYを紹介していく予定です。
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