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たしかに、門柱は業者に頼むと10~20万円はかかりますが、DIYすればかなりお安くすみます♪
ですが、1からすべて造るとなると、デザインの仕方や基礎の作り方、ブロックのあつかい方など、わからないことだらけですよね。
でも大丈夫♪
この記事では、コンクリートブロックで門柱をDIYした設計士が、門柱の安全な設計方法から、道具、材料、作り方まで徹底的にご紹介!
ポストやインターホンの取りつけ方までお見せしちゃいます。
既製品にないやわらかさと味のある手作り門柱で、お家をもっとステキな印象にしちゃいましょう!
・門柱DIYの注意点がわかる!
・自分で門柱を作れるか判断できる!
・安全な門柱を設計する方法がわかる!
・あなたのお家にぴったりな門柱をデザインできる!
・素人でもできる門柱の作り方がわかる!
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わが家がDIYした門柱
完成形
土のなかに基礎を打ち、コンクリートブロックを積んで、漆喰で仕上げました。
2年たっても、写真のとおり、まっしろです♪
ポスト、インターホンをつけ、花壇とロックガーデンで、足元の無骨な基礎をかくしてます。
費用
門柱のDIYにかかった費用は、おおよそ¥50,000です。
【内訳】
門柱本体:¥13,000
漆喰:\10,000
ポスト:\8,000
インターホン:\14,000
ロックガーデン:\5,000
照明:¥220
期間
DIYにかかった期間は、10日ほどです。
【内訳】
門柱本体:7日(うち3日は放置して乾かす日)
漆喰塗り:3日(うち1日は放置して乾かす日)
ポスト:30分
インターホン:1時間
作業人数は、1~3人です。
1人が主に作業して、あとの2人は暇なときに手伝ったくらいです。
難易度
DIY素人な私ですが、なんとかDIYできました。
ですが、「ただブロックを積むだけ」かと思いきや、まっすぐにキレイに積むのに時間がかかりました(;’∀’)
単純作業に見えて、意外とむずかしいです!
オススメ度
もちろん、門柱のDIYは、プロにたのむより安くでき、手が出せない難易度でもありません。
ですが、門柱はプロに作ってもらった方がいいでしょう。
なぜなら、門柱のDIYには「いろいろリスクがある」から。
くわしくお話ししますね。
門柱をDIYする前に!おさえておくべきリスクとは?
ブロック工事には法律がある
ブロック工事には、積んでいい高さ、鉄筋の太さ、長さ、基礎の深さなどの法律がさだめられてます。
なので、門柱のデザインは、これらの法律すべてを守らなければいけません。
法律を守らないリスク
法律は、「最低でも、これだけ強く作らないと、危ないですよ」という指標です。
もし、法律違反の門柱が、地震や台風でたおれて人や物をきずつけた場合、あなたが責任を負います。
過去に、数千万円の賠償命令が出たこともあります。(参考:関口法律事務所https://sekiguchi-law.com/post-2242/)
建築基準法を守らずにつくった門柱は、「違法建築物」になります。
そして、「違法建築物」がある土地では、家の建てかえ、リフォームが基本できません。
仕事柄、違法建築物のせいで、お家がなかなか建てられないお客様をたくさん見てきましたので、気をつけてください。
「確認申請」が必要な地域がある
確認申請とは、「建物や工作物が、法律を守って設計されているか」をたしかめる審査のこと。
そして、許可がおりてはじめて工事ができます。
たかが門柱のDIYでも、確認申請を出さないといけない地域があります。
防火地域、準防火地域です。
あなたの土地があてはまるか、調べましょう。
防火地域・準防火地域のチェック方法
「防火地域・準防火地域」の調べ方は
・ハウスメーカーに聞く
・図面や報告書を見る
・ネットで調べる
・役所に聞く
があります。
「私の土地は、防火地域・準防火地域にあてはまるか?」と聞きましょう。
防火地域の欄に「法22条」「無指定」と書かれていれば、あてはまりません。
「防火地域」「準防火地域」と書いていれば、確認申請対象です。
市のHPが出てくるので、「都市計画図」をひらきます。
色分けされてるマップが出てくるので、凡例を確認して、「防火地域」「準防火地域」の範囲内に、あなたの土地が入っているかどうかを確認しましょう。
あなたの地域の市役所に、「うちの土地が防火地域、準防火地域か確認したい」と伝えて、くわしい部署につないでもらいましょう。
たとえ、「防火地域」「準防火地域」あてはまっていなくても、市によって確認申請が必要な場合もありますので、念のために市の建築指導課に問い合わせておくと安心です。
「確認申請」をしないリスク
先ほどもお話ししたように、違法建築物があると、建てかえやリフォームができません。
また確認申請は、適法かをたしかめる審査。適法=安全です。
とくに、防火地域、準防火地域は、好き勝手につくってしまうと、門柱がもらい火→お家にまで燃え広がるということも…
確認申請の手順
ざっくりとした確認申請の流れは
①本当に確認申請が必要か、役所にききとりをする
②必要書類をつくる
③提出する
④質疑にこたえる
⑤許可がおりる
です。
確認申請では、門柱の「設計図」を提出します。
そして、設計図はプロの設計士しか作成してはいけません。
つまり、確認申請を出すだけなら素人にもできますが、そのための設計図はプロに作ってもらわないといけないんです。
さらに、審査の質疑もあるので、建築基準法の知識が必要です。
そう、確認申請を役所に提出するにもお金がかかるうえ、設計士に図面の作成や対応を依頼するのにもお金がかかります。
なので、確認申請が必要なら、DIYはあきらめて、プロに頼んだ方がいいでしょう。
門柱のDIYをするなら、まずはハウスメーカーに相談を!
「門柱のDIYをしたい!」となったら、まずはお家を建てたハウスメーカーに相談しましょう。
相談すれば、いろんなリスクにたいして、具体的なアドバイスがもらえるかもしれません。
さらに、門柱にインターホンをつけたい場合は、家の建築中に配線をしなければいけません。
できるだけ早めにひと声かけておきましょう。
・門柱をDIYするときは、できるだけハウスメーカーに相談を!
・法律を守って門柱をデザインしよう!
・土地が、防火地域、準防火地域にあてはまるか、チェックしよう!
・あてはまったら、プロに申請から工事までお任せしよう!
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門柱の設計方法
ここからは、安全で使いやすい門柱のデザイン方法をお話ししていきます。
おおまかな流れは
①どんな機能をもたせるか考える
②幅と高さを決める
③鉄筋を考える
④基礎を考える
⑤付属品の配置を考える
⑥設置場所を考える
です。
①どんな機能をもたせるか考えよう
門柱には
・表札
・インターホン
・照明
・ポスト
などが付いているものが多いです。
では、それぞれの役割をくわしく見てみましょう。
表札
門柱に表札をつけることで、宅配がスムーズです。
わが家は表札をつけませんでしたが、宅配ピザのときに「お家はどこでしょうか…?」とよく電話がかかってきます(;’∀’)
↑のように、門柱はブロックを1列だけで作りたかったのですが、表札をつけるとなるとシックリこないんですよね。
かといって、2列ブロックを積むのはしんどいし、幅もとります。
優先順位をつけて、表札はいらないよね、となりました(*^^*)
インターホン
インターホン付きの門柱を、敷地入り口あたりにつくれば、訪問者は敷地に入ってきません。
その結果、家の中をのぞかれず、お庭のお花や木を荒らされず、ポーチや土間がくつで汚されずにすみます♪
インターホンを門柱につけたいなら、新築時に配線をしておかなければなりません。
なので、新築工事の前に、ハウスメーカーに伝えておきましょう。すると、
↑のような、空配管を用意してくれますので、あとは門柱の中に通してインターホンとつなげればOK。
わが家もこの方法でインターホンをつけました。
もし、インターホン用の配線をしていない場合は、ワイヤレスで対応できます。
ただし、電池式なので、電池交換の手間はかかります。
照明
わが家ははじめ、照明がなかったので、本当にまっくらでした…
照明をつけることで、夜でも安心♪門柱の場所もわかりやすいです。
ただし、電気代がかかるうえ、インターホンのように配線をあらかじめしておかなければなりません。
じつは、わが家の照明は後付けです。
それも、100円ショップのソーラーライトを差し込んだだけ。
ソーラータイプは、自家発電して暗くなれば照らしてくれるうえ、電気代もかからないすぐれもの♪
オシャレなソーラーライトもたくさんあるので、後付けでもいいかもしれませんね(*^^*)
ポスト
ポストも、門柱につけておくことで、敷地内に郵便屋さんが入ってこなくなります。
さらに、オシャレなポストはお家の顔にもなってくれます。
ポストは、門柱に埋め込むタイプと、
そのまま門柱に取り付けるタイプがあります。
オススメは、取り付けタイプです。
なぜなら、埋め込みタイプは、ポストに合わせてブロックをカットするので、手間やむずかしさがぐんっとアップするから。
また、ポストには防水があまいものもあります。
ポストを選ぶときは、デザインはもちろん、屋根のない場所で使っても大丈夫かも確認しましょう!
門柱にどんな機能をつけるか決めよう!
10年使える防水ポスト
わが家のポスト
②幅と高さを決めよう
まず、材料のサイズを知りましょう。
ブロックの幅は約40cm、高さは約20cmです。厚みは10,12,15,19cmのものがあります。
そして、ブロックを加工しなくてもつくれるように、門柱のサイズを考えると工事が楽チンです。
ということで、私が考えたデザインはこちら↓
このデザインなら、ブロックを加工することもなく、法律を守ったうえで、一番カンタンに工事ができます。
ポイントは、
・ブロック1列のみ施工
・ブロックの厚みは18cm以上
・高さ1.2m以下
・基礎の深さを20cm以上
です。↑からサイズを変えるときには注意です。
ブロックを2列以上積むなら「横筋」が必要
「横筋(よこきん)」とは、↑のように、地面と平行にいれる鉄筋のこと。
役割は、ブロック同士をつなげて一体にすることです。
ブロックを2列以上つむ、横幅が広い門柱をつくるなら、横筋も入れないといけません。
薄いブロックを使いたいなら「控え壁」が必要
「控え壁(ひかえかべ)」とは、塀や門柱が倒れにくくする、支え用のブロック積みです。
じつは、ブロック塀には控え壁が必要です。
ですが、控え壁をはぶける条件があります。
それが、「塀の高さ」の「0.15倍の厚み」のブロックを使うこと。
つまり、高さ=1.2mの門柱には、1.2m×0.15=0.18m(18cm)以上の厚みのブロックを使うことで、控え壁をつくらなくてもよくなります。
逆に、薄いブロックを使うなら、かならず控え壁を作らなければなりません。(参考:建築基準法施行令第六十一条・六十二条)
1.2mを超える門柱は「補強コンクリートブロック造」となり、法律が厳しくなる
「補強コンクリートブロック造」とは、カンタンに言うと、サイズが大きく本格的なブロック塀のこと。
補強コンクリートブロック造は、控え壁はもちろん、基礎を深くしたりと、条件がいろいろ厳しくなります。
つまり、倒れると大惨事になるサイズだから、丈夫につくりなさいということです。
くわしくは、下記のサイトを参考にしながらデザインしてみてください。
【門柱DIYでオススメのサイズ】
・ブロック1列のみ施工
・ブロックの厚み19cm
・門柱の高さ1.2m以下
・基礎深さ20cm以上
上記のサイズを「変える」と、法律や工事が複雑になるので注意!
③鉄筋を考えよう
鉄筋には、法律上の決まりがあります。私が考えたものは、↓のポイントをおさえています。
・太さが9mm以上のものを使う(建築基準法施行令第六十二条の八1項三号)
・80cm以下の間隔で配置する(建築基準法施行令第六十二条の八1項四号)
・末端は「かぎ掛け」にするか、太さの40倍以上の長さをコンクリートに埋める(建築基準法施行令第六十二条の八1項六号)
・「かぶり厚さ」は、立ち上がりの場合4cm以上、その他の土に接する部分は6cm以上とる(建築基準法施行令第七十九条)
末端の「かぎ掛け」とは?
「かぎ掛け」とは、鉄筋の先端をフック状にして、ほかの鉄筋にひっかけることです。
かぎ掛けにすることで、強度を保てます。
そして、鉄筋は末端には「かぎ掛け」が必要と決まっています。
末端の「かぎ掛け」をはぶくには?
鉄筋を、その太さの40倍以上の長さでコンクリートに定着させることで、「かぎ掛け」は不要になります。(建築基準法第六十二条の八1項六号)
つまり、先端をひっかけない分、鉄筋を長くコンクリートに埋めることで、強度をだすということです。
私の計画では、鉄筋をL型にして、基礎の底盤からブロックの上端までを1本の鉄筋でつくることで、「かぎ掛け」を不要にしています。
鉄筋の「かぶり厚さ」とは?
鉄筋は、土にふれたり、雨ざらしになるとすぐにサビます。
もちろん、サビると基礎自体が弱くなるので危険です。
なので、鉄筋はコンクリートをかぶせることで、サビを防ぎます。
そのかぶせる厚みが、「かぶり厚さ」です。
「かぶり厚さ」は、立ち上がり部分が4cm以上。その他が6cm以上と決まっています。
工事中の誤差もあるので、+1cmとして設計しておきましょう。
もし、あなたの門柱が↓にあてはまるなら、横筋や控え壁の鉄筋も考えなければいけません。
・ブロックを2列以上並べる幅→横筋が必要
・ブロックの厚みが、門柱の高さの0.15倍未満→控え壁が必要
・門柱の高さが1.2mを超える→控え壁が必要
控え壁の鉄筋、横筋は、↓のサイトより設計してください。
④基礎を考えよう
基礎にも、法律上の決まりがあるので、ポイントをおさえて考えましょう。
基礎の深さの考え方
門柱の高さが1.2m以下:深さ20cm以上(建築基準法施行令第六十一条)
門柱の高さが1.2mを超える:深さ35cm以上(建築基準法施行令第六十二条の八)
たしかに、基礎には、L型、逆T型、I型と、さまざまな種類があります↓
引用:蛇の目ブロック(https://www.janome-block.co.jp/technical/design_criteria.php)
先ほどお話ししたように、鉄筋の太さ×40以上の長さをとれば、先端は「かぎ掛け」にしなくてよいです。
私が考えた基礎の形状なら、鉄筋に十分な長さがとれます。
また、↓のように、L型の基礎は地震がきたときにしっかり抵抗できる形だと、個人的に思っています。
もし、ちがう形がいいなら、蛇の目ブロックの「4条 基礎」をみて、安全な基礎を考えてみてくださいね。
基礎の幅と奥行きの考え方
基礎の幅と奥行きは↓のポイントをおさえます。
・立ち上がりの基礎は、鉄筋から4cm以上のかぶり厚さをとる(建築基準法施行令第七十九条)
・土が接する基礎は、鉄筋から6cm以上のかぶり厚さをとる(建築基準法施行令第七十九条)
・門柱外周から130mm以上突出させたい(蛇の目ブロックhttps://www.janome-block.co.jp/technical/design_criteria.php)
鉄筋のかぶり厚さは絶対に守らなければいけません。
ですが、造っているときに誤差はでます。
なので、余裕をみて+1cm基礎を厚くしています。
⑤付属品をどこにつけるか決めよう
まず、私が考えたものはこちら↓
付属品の配置の考え方をお話ししますね。
インターホンの位置
まず、一番大事なのが、インターホン。取りつけ位置は、
・訪問者の顔がうつる高さ(地面から1.2~1.5mほど)
がポイント。
今回は門柱が1.2mなので、できるだけ上につけました。
ポストの位置
次に大事なのが、ポスト。取りつけ位置は、
・腰の高さ~胸の高さあたり(地面から80cm~1mほど)
がポイント。
表札の位置
表札の取りつけ位置は、
・目の高さあたり(地面から1.2~1.5mほど)
がポイント。
照明の高さ
照明の取りつけ高さは
・目の高さを避ける
のがポイント。
上記のポイントを意識して、どの配置がオシャレに見えるか、描いてみましょう!
定規の10cm=1mとして、実際の配置に近いイラストを描くのがオススメです♪
また、インスタやピンタレストで「門柱」と検索すれば、理想の配置にであえるかもしれません(*^^*)
⑥門柱をDIYする場所を決めよう
私のオススメは、
・歩道から入ってすぐのところ
・家とほどよい距離をとる
こんな感じです↓
こうすることで、
・訪問者に家の中をのぞかれず、土間がくつで汚されず、草花も守れる
・訪問者が見つけやすい
・訪問者が待機できる場所があり、感じがいい
などのメリットがあります。
もちろん、ポストまでの距離を考えて、もうすこし家に近づけてもいいかもしれませんね。
配置を考えるときの重要なポイントは、
・既存のブロックや塀の上はNG
・万が一倒れても安全か
・家を傷めないか
・基礎を十分につくれるか
・配線がとどくか
の5つです。
既存のブロックや塀、擁壁の上は絶対NG
既存ブロックの上に、さらにブロックを積むのは、大変危険です。
なぜなら、既存ブロックが、追加するブロック分をみこした強さで造られていないから。
つまり、たおれやすく大惨事になる可能性がかなり大きいです。
万が一倒れても安全か
やはり、DIY。いくら法律を守ったデザインでも、何がおこるかわかりません。
万が一、地震でたおれても被害が出にくい場所にしておきましょう。
家を傷めないか
門柱の足元は、コンクリートが見えてしまうので、何かで隠したくなるもの(;’∀’)
ですが、家にちかければ、シロアリが入りやすくなってしまいます。
風通しが悪くなって、床下に湿気もたまりやすくなりますので、家と1m以上は離しましょう。
基礎を十分につくれるか
設計した基礎が十分つくれるスペースをみつけましょう。
基礎を打つときに、型枠を組むので、基礎をつくるスペースは広めにみておきます。
配線がとどくか
新築時に、門柱のインターホンやライト用の配線をしている場合、↓のような配線が地面から出てます。
線をのばして、きちんと届く場所に門柱をつくりましょう。
ちなみに、配線は門柱の中を↓のように立ちあげるので、長さがあまる場所が理想です。
あまった配線は後で切ればOK。
・すでにあるブロックや塀の上、人通りが多い場所、家の近くを避けて、ゆとりのあるスペースに設置しよう!
・門柱の前で、訪問者が待機できるスペースをつくろう!
・敷地に入っていいエリア、ポストまでの距離のバランスを考えよう!
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門柱DIYの材料と道具
材料
わが家が使った材料と数量です。
・ブロック:6コ
・スペーサー(ブロックを砕いたもの):4コ
・型枠用の木材:ベニヤ1枚、30角の木2mほど
・コーススレッド(ビス):長さ4-5cmほど×20本-50本
・鉄筋:D10×2m×2本
・メッシュ筋:960mm×660mm
(もしくは鉄筋D10、960mm×5本、660mm×6本)
・結束線:数本
・セメント:0.055㎥、砂:0.165㎥
(もしくはインスタントセメント:0.01㎥)
・プライマー:1缶
・漆喰
(インターホンをつける場合)
・コンクリートビス:数本
・コーキング:少量
・養生テープ
(ポストをつける場合)
・コンクリートビス:数本
ブロック:6個
ブロックの大きさは、W:390、H:190が基本です。
ブロックを積むときは、目地が1cmずつほどできるので、1段につき20cmほどの高さです。
なので、必要個数は、門柱の高さ÷20cmで出します。
わが家は1.2mの門柱なので、120cm÷20cm=6コ 使いました。
ブロックの厚みに気を付けて購入しよう!
ブロックは、厚さ10,12,15,19cmといろいろあります。
設計方法でもお話しした通り、控え壁をはぶくには、門柱の高さの0.15倍の厚みがいります。
つまり、1.2mの門柱には厚さ18cm以上(規格だと19cm)のブロックです。
ブロックはかなり重いので、気をつけてくださいね!
19cmの厚みはホームセンターでなかなか売っていないので、取り寄せてもらうか、ネットで注文しちゃいましょう。
スペーサー(ピンころ):適量
鉄筋は、コンクリートにしっかり隠れていないと、サビて弱くなります。
なので、土からしっかり鉄筋を浮かせるために、スペーサーを使います。
ホームセンターに行けば、メッシュ筋のコーナーにスペーサーやピンころがおいてます。
型枠用の木材:ベニヤ1枚、30角ほどの木を2mほど
基礎を流しこむための、型枠をつくる木材です。
ベニヤ板1枚、30角程度の支えの木材が2mあれば、足りるでしょう。
基礎がかたまったら、はがして処分するのでお安いものでOK。わが家は余っていた木を使いました。
擁壁や土をうまく使うと、木材が少なくて組む手間もはぶけます♪
型枠の考え方と、材料のひろい出しは↓のようにやってみてください。
コーススレッド(ビス):20本
コーススレッド(ビス)とは、インパクトドライバーで打てるネジ頭のものです。
釘(頭にネジ穴が開いてない、金づちで打ちこむタイプ)ではないので注意です。
型枠をくむときに使うので、20~50本ほどあれば安心です。
長さは、型枠の支柱が3cmの材なら、4-5cmほどの長さはほしいです。
基礎がかたまったら抜いて処分をするので、お安いものでOKです。
ホームセンターに売ってます。
異形鉄筋:D10×2m×2本
基礎とブロック内に通す鉄筋です。
異形鉄筋=ぼこぼこしている鉄筋です。D10はだいたい直径9.5mmほどの太さです。
ホームセンターやネット注文で、L型に加工してもらいましょう。
メッシュ筋:960mm×660mm
メッシュ筋は、井桁に組まれた鉄筋のことです。
基礎の底に入れることで、ひび割れをふせぎ、鉄筋にワイヤーをまきつけて固定する役割もあります。
はじめから井桁にくまれてホームセンターに売っていることがおおいです。
↓のように、D10の鉄筋を@200以内で井桁に組んでもOKです。
鉄筋同士は鉄線で固定します。
メッシュ筋の大きさ、鉄筋の必要本数の考え方は↓を参考にしてみてください。
鉄筋を組む場合、鉄筋は960mm×5本、660mm×6本必要ということになります。
結束線:数本
結束線は、メッシュ筋に鉄筋を固定するときや、メッシュ筋のかわりに鉄筋を井桁に組むときに使います。
プラスチックではコンクリートになじみませんので、必ず鉄製のものを使ってくださいね。
ホームセンターに売っています。
セメント:0.055㎥、砂:0.165㎥(インスタントセメント:0.01㎥)
基礎のコンクリートをつくるために使います。ホームセンターに売ってます。
わが家で使った量は上記のとおり。セメントと砂のかわりに、インスタントセメントでもOKですが、高くつきます。
量の出し方は、まず、必要なコンクリートの量を出します。
基礎の体積=コンクリートの量です。なのでまず、基礎の高さ×幅×奥行きで体積を出します。
わが家だと 0.25m×0.8m×1.1m=0.22㎥です。
インスタントセメントなら、1袋0.01㎥として、0.22㎥÷0.01㎥=22袋買うことになります。
セメントと砂なら、比率は1:で3つくるので、必要セメント量は0.22㎥÷4=0.055㎥。必要砂量は0.22㎥÷4×3=0.165㎥です。
あとは、1袋に何㎥入っているか確認し、何袋買うかだしましょう。
また、セメント(インスタントセメント)は、少し余るくらい買っておきましょう。
なぜなら、ブロックを積むときの目地や、漆喰で仕上げる前に、ブロックの表面を平らにするとき、花壇をつくる場合もセメントは使うからです。
プライマー
ブロックは、側面がへこんでいるので、漆喰がキレイに塗れません。
そこで、表面を平らにするためにモルタルをぬるのですが、どうしてもブロックにくっつかないときがあります。
そのときに、接着剤としてプライマーを使います。
ホームセンターに売ってます。
漆喰
漆喰は、好きなものを選んでOK♪
大きいホームセンターなら、売っているところもあります。
ただし、注意もあります。
・汚れにくいか(汚れた場合、洗い落とせるのか)
・そのまま使えるのか、練らなければいけないか
・屋外用か
です。
とくに、汚れについては、無責任なメーカーが多い(-_-;)
安くてカラーバリエーションが豊富で、オシャレな漆喰はたくさんあるのですが、経年変化やメンテナンスについて載せてるものはほとんどありません。
じつは、漆喰って汚れやすいので、下手な商品をつかえば、かなり残念なことに…
そこで、いろいろ探してやっとたどり着いたのが、「ヘイ!ヌレール」という漆喰です。
わが家はホワイトを塗ったのですが、まず汚れにくい!2年たっても真っ白なままです↓
さらに、汚れた場合は、水で濡らしてブラシでこすればおとせます。
そして、すでに練られているので、ふたを開けたらそのまま塗れるお手軽さ!
余ったらラップをして短期間保管もできるので、かゆいところに手が届くオススメ商品です。
(ポスト、インターホンをつける場合)コンクリートビス(下穴不要)
門柱にポストをつけるなら、コンクリートビスを用意しましょう。
サビに強いステンレス製を使いましょう!
鉄類はサビがうつるので、ビスがサビるとポストもサビはじめるので注意です。
ホームセンターのビス、ネジコーナーに売ってます。
インパクトのドリルピットを用意しなくていいので、「下穴不要」タイプがオススメです♪
(インターホンをつける場合)コーキング
インターホンとブロックのすきまに、雨水が入らないように打ちます。
ホームセンターに売ってるので、屋外用で、インターホンの色と合わせたカラーをえらびましょう。
(インターホンをつける場合)養生テープ
インターホンは、ブロックをすべて積みあげた後に取りつけます。
その後、漆喰をぬるときに、インターホンに漆喰がつかないように養生テープを使います。
ホームセンターに売ってます。
マステで代用もできるかもしれませんが、幅が広めにいるのと、最後にはがすので、粘着力に注意です。
わが家が採用した付属品
ポスト
カラーバリエーションが豊富で、取手が木でかわいくオシャレながら、お手ごろ価格なポストです。
屋根がついてない完全な屋外につけるので、やはり劣化は早いだろうし、人通りと近いので万が一の盗難を考えて、高級品はひかえました。
わが家は和風のお家ですが、しぶさをやわらげてくれる、いいアイテムです♪
照明
100円ショップの照明を使っています。(値段は200円)
取りつけもカンタンで、地面にぷすっとさすだけ。
ソーラー機能があるので、暗くなれば勝手に足元を照らしてくれます。
とても200円とは思えないクオリティです(*^^*)
インターホン
録画機能つきのパナソニックのインターホンです。
新築時にとくにこだわりもなく決めました。
道具
わが家が使った道具です。
・のこぎり(丸ノコ)
・インパクト
・コテ、コテ板
・手ハッカー
・スコップ(大、小)
・クワ
・ミキサー
・大きいバケツ
・水平器
・スケール
・さしがね
・マスク、ビニール手袋、軍手
(ポスト、インターホンをつける場合)
・振動ドリル
・コンクリートビス用ピット(ビスが下穴不要タイプならいらない)
(インターホンをつける場合)
・コンクリートビス用ピット(ビスが下穴不要タイプならいらない)
・コーキングガン
・ペンチ
です。
電動工具ネットレンタルのWECURLYでは、ホームセンターで借りられないような、幅広い工具をネットでレンタルできるようです(*^^*)
もちろん、今後もDIYをたくさんするのであれば、買った方がお安くなるでしょうから、状況に応じて考えてみてくださいね。
のこぎり(丸ノコ)
のこぎり(丸ノコ)は、基礎の型枠をくむときの、木材をきるのに使います。
量はおおくないので、ホームセンターでカットしてもらってもいいでしょう。
もちろん、丸ノコやのこぎりがあったほうが、その場で微調整できるので工事がしやすいです♪
↓女性でもあつかいやすい、愛用の丸ノコ
インパクト(ドライバー)
インパクトは、基礎の型枠をくむときや、ポストをつけるときに使います。
型枠では一度うったビスを抜いたり、ポストではコンクリートにビスをうつので、ドライバーでは代用がむずかしいでしょう。
もちろん、補助的にドライバーがあるととても助かります。
持ち手が大きく、滑りにくくなっているタイプは、力を入れやすくしめやすいです。
また、インパクトはホームセンターでお安くレンタルできる場合もあります。
オンラインでもレンタルできるようなので、ご参考に。
コテ、コテ板
コテは、基礎をたいらにしたり、ブロックの目地をうつとき、漆喰をぬるときに使います。
1つでもOKですが、2つ以上あれば複数人で塗れるので、時短&楽チンです♪
いろんな種類のコテがありますが、↓のようなオーソドックスのものがあつかいやすいです。
また、すぐにサビるのでステンレス製がオススメです!ホームセンターに売ってます。
また、漆喰をぬるならコテ板があるとかなり塗りやすくなります。
コテ板とは、塗りものを一時的にのせておく、パレットのようなもの。
これがないと、漆喰の容器のふたを開け閉めする手間や(あけっぱは漆喰が固くなる)、塗りたい場所に重い容器を一緒にもっていく、とかなり面倒なことに。
ホームセンターにコテと一緒においてることがおおいです。
コテ板は、あまったベニヤ板に木材をうって持ち手にすることで代用できます♪
手ハッカー
手ハッカーは、鉄筋をくむときに、結束線をまきつけるための道具です。
メッシュ筋を使うなら、ペンチで代用してもいいかなと思います。
メッシュ筋のかわりに鉄筋を井桁にくむなら、巻く本数が多いので、ほしいところです。
ちなみに、ペンチはインターホンの配線をするなら、余分なコードをカットするときにも使います。
スコップ(大、小)
小さいスコップは、基礎の固さをたしかめたり、ブロックの穴にモルタルを入れるときに使います。
もちろん、コテで代用もできます。
ただ、コテではなかなか量とれないので、ドバっと入れたいときにはあると便利です♪
漆喰やコンクリートで汚れるうえ、落としにくいので、100円ショップなどで使いすててもいいかもしれませんね。
また、基礎用に大きな穴を掘るので、大きいスコップは必須です。
クワ
基礎用に大きな穴を掘るのですが、スコップだけだと土が固くてなかなか掘り進められないときがあります。
そのときに、クワで土をやわらかくすることでかなりスムーズに深く掘れます(*^^*)
体感ですが、クワがあるとないでは、3倍は楽でスピーディーなのでオススメです。
本格的なものを買わなくても、固い土をほぐせるものがあればなんでもOKです。
ミキサー
ミキサーは、基礎やモルタルをつくるときに使う、混ぜる機械です。
よく、トロ船とスコップでコンクリートをつくっている動画をみますが、あれはかなり大変なのでオススメしません(;’∀’)
とくに今回は基礎もモルタルも(漆喰も)ねるので、ミキサーは必須だと感じました。
ミキサーはホームセンターでのレンタルを見かけない印象です。
ネットでレンタルしてもいいでしょうし、この際購入してもいいかもしれません。
とくに私は、ミキサーがあるおかげで、ブロックをついたり花壇をつくったりと、庭づくりの幅がかなり広がったので、おむかえしてよかったと思ってます♪
大きいバケツ
コンクリートやモルタルをつくるときの、混ぜる容器です。
基礎は量をつくりますし、まわりに飛び散りやすいので、深めの大きいバケツがオススメです。
また、バケツに大きさがないと混ざりにくいので注意です。
モルタルやコンクリートは、固まるまでは洗い流せますが、やはり汚れてしまうので、使い捨てするくらいがいいかもしれませんね。
大きくて深さがある容器ならなんでも代用できます。
わが家は、新築時の漆喰が入っていた容器を使いました。
水平器
水平器は、基礎をうつとき、ブロックを積むとき、ポストをつけるときに使います。
100円ショップのものでもOKですが、少し誤差が出やすいです。
また、大きめの方が使いやすいです。
今後DIYを続けるなら買っておいた方がいいかもしれません。
「水平垂直は目でみる!」という方もいるかもしれませんが、仕上がりや強度にもかかわるので、門柱DIYでは使いましょう。
スケール
スケールは、穴を掘る位置を決めるとき、基礎の深さ大きさを確認する時など、さまざまな場面で活躍します。
100円ショップのものでもいいので、1つ用意しておきましょう。
ただ、安いスケールは、伸ばすほどへにょんと折れやすいです。
今後DIYを続けるなら、長いものや高い場所もはかりやすい、いいものをもっておくのもいいかもしれません。
さしがね
さしがねは、型枠用の木材を切るときや、組むときなど、直角を出したいときににあると便利です。
必須ではありませんが、作業がすごくスムーズになるので、100円ショップのものでも購入しておくのがオススメです。
マスク、ビニール手袋、軍手
セメントはよく風に乗って飛ぶのですが、吸い込むと有害なのでマスクをつけましょう。
また、セメントやモルタルは肌につくとかぶれやすいので、浸透しないビニール手袋をつけましょう。
そのビニール手袋の上から軍手をつけると作業もしやすく、ケガもしにくいです。
(インターホンの配線をする場合)振動ドリル
門柱内にインターホンの配線をするなら、出口としてブロックに穴をあける必要があります。
そのときに、振動ドリルを使います。
ドリルの先を大きいものに変えながら、穴を広げていくので、ドリルのピットも必要です。
ホームセンターで加工や工具のレンタルがができるかもしれないので、確認してみてください。
(インターホン・ポストをつける場合)コンクリートビス用ピット
通常、コンクリートにビスは、下穴をあけて打ちます。
その下穴をあけるときに、インパクトの先を、下穴用のドリルに変えてあけます。
もちろん、振動ドリルと穴あけ用のピットでもOKです。
また、下穴不要のコンクリート用ビスを使うなら、不要です。
(インターホンをつける場合)コーキングを打つ用のガン
インターホンと門柱のすきまから雨水が入ると、インターホン用の配線が壊れやすくなります。
なので、インターホンのまわりをぐるっとコーキングします。
コーキングをうつには、かならず専用のガンがいりますので用意しましょう。
ホームセンターに売ってます。
門柱の作り方
↓動画では作業をくわしく映してるので、参考にどうぞ!
大まかな工程
門柱DIYの大まかな工程は
①穴を掘り、転圧する
②型枠を組む
③配筋(配線)をする
④基礎を打つ
⑤ブロックを積む
です。加えて、
⑥インターホンをつける
⑦漆喰をぬる
⑧ポストをつける
で仕上げます。
①穴を掘り、転圧する
門柱をつくりたい場所に、穴を掘っていきます。
クワで土をやわらかくし、スコップで土を出していきます。
基礎のサイズぴったりの穴だと、型枠を組んで基礎をうつと、設計より小さく出来あがってしまいます。
型枠の厚みと、外すときのこと考えて5cm~10cmずつほど、大きな穴を掘ります。
掘った後は、底の土を足やブロックでドンドンと固めましょう。
この締固めがあまいと、基礎が沈んだり歪むこともあるので、忘れずに!
②型枠をくむ
掘った穴の中に、木材で型枠をくんでいきます。
わが家は、基礎のサイズに合わせたベニヤ板を、支柱の木(3cm角ほど)にビスで打ち付けたパーツを用意し、
穴に設置。
設計した基礎のサイズになるように、スケールやさしがねを使って調整し
支柱同士をビスで打って、型枠を固定します。
型枠は、モルタルが固まったらはがします。
なので、ビスを奥まで打ち込みすぎないように気をつけてください。
ネジ穴がつぶれると、ヘッドが空回りしてインパクトで抜けなくなり、はがすのがかなり面倒になります。
③配筋、配線をする
まず、配線がある場合は、お庭に出ている部分を全て埋めながら、門柱の場所まで持ってきます。
型枠の中に、スペーサを置いてその上にメッシュ筋を配置します。
メッシュ筋がぐらつかないように、スペーサーは多く配置しておきましょう。
メッシュ筋のかわりに、鉄筋を井桁に置いて、交点を鉄線で固定してもOK。
ポイントは、
・鉄筋が土にふれないようにする
・かぶり厚さを設計通りにとる
です。
鉄筋は土や雨に触れるとサビてしまい、基礎の強度がおちてしまいます。
設計した通り、地面から、基礎の表面からの距離をしっかりとりましょう。
次に、メッシュ筋にL型の鉄筋を固定します。
L型鉄筋を2本仮置きし、
その鉄筋にブロックの穴を通します。
ブロックの両端の穴の「中心」に鉄筋がくるようにしましょう。
配線がある場合は、ブロックの中央の穴にくるように。
このブロックの位置が、門柱ができあがる場所になるので、ベストポジションを探します。
ポジションが決まったら、ブロックをどかして、結束線をつかって、鉄筋をメッシュ筋に固定します。
このとき、L型鉄筋も土に触れないように浮かして、基礎の表面から7cm以上埋もれるようにしておきましょう。
配線は、基礎に埋もれないように、L型鉄筋に適当にとめておきます。
④コンクリートを打設する
まずは、コンクリートを練ります。
大きなバケツに、セメントと水をいれ、ミキサーでかき混ぜます。
水は、セメントの量の1.5倍ほどです。
この後砂をいれたり、型枠まで運ぶので、作りすぎないように、↓くらいの量で。
固さのイメージは、やわめの粘土くらい。
シャバシャバで液体すぎると、セメントが足りません。逆に、ぼそぼそだと水が足りません。
とろみがつくまで、セメントや水を入れて調整します。
その後、砂を入れます。量は、セメント1に対して、砂2~3ほど。
固さは、スコップですくって、ゆっくりボトボト落ちくるくらいです。
・セメントを吸い込まないようマスク、触れないようビニール手袋をつける
・ミキサーで手を傷めないように、体全体で支える
・混ぜるときに飛び散るので、汚れてもいいエリアで混ぜる
混ぜたら、型枠内にモルタルをながしていきます。
このとき、モルタルが自然にとろ~っと広がるのなら、柔らかすぎです。セメントや砂を入れて固くしましょう。
コテやスコップで端っこまでしっかり流します。設計した高さまで入れましょう。
木材でコンクリートをトントンすることで、空気がぬけ、すき間にしっかり流れます。
門柱を積む場所は、水平になっているかを、水平器で確認しておきます。
表面はそのまま仕上がりになるので、基礎を見せるデザインなら、コテでキレイに仕上げます。
半日ほどで少し固まるので、さらにもう1回表面をコテでキレイにならします。
さらに半日(合計1日)ほど、ブロックを積めるくらいの固さになるまで待ちましょう。
⑤ブロックを積む
基礎が固まってから、鉄筋と配線を通して1段目のブロックを、基礎の上に仮置きします。
そして、鉛筆でブロックの位置を印づけます。
ブロックをどかします。
そして、1段目と基礎をくっつけるための、モルタルを塗ります。
目地用のモルタルは、セメント1:砂2で少し硬めにつくります。水は様子をみながらセメントの1.5-1.8倍ほどで。
さきほどつけた印内に、モルタル1cm厚で塗り、その上に1段目のブロックを積みます。
このとき、鉄筋、配線がブロックの穴の中心にくるようにしましょう。
ぶにゅっとはみ出してるモルタルは、後で処理するので今はほったらかしでOK。
あまりにもブロックが沈むなら、モルタルが柔らかすぎるので、セメントを足しましょう。
ブロック上に水平器をおいて、トンカチでコンコンしながら縦横どちらも水平になるように調整します。
水平がとれてから、ブロックの穴それぞれにモルタルをつめて、木の棒などでトントンしながら隅々まで入れます。
このとき、はみ出してるモルタルもコテやスコップで取り除きます。
2段目も同じように、1段目のブロックの上に1cmほどモルタルを塗る→2段目をのせる→水平をとる→穴にモルタルをつめる→はみ出したモルタルを取り除く という手順です。
1段目と2段目がずれないように、木の棒をそれぞれの辺にあてて、まっすぐ積むようにしましょう。
ずれは、トンカチで軽くコンコンしながら微調整します。
ブロックの水平をたもちながら、まっすぐ積むのはかなり難しいので、がんばってください!
2段目以降はこのくりかえしです。
もし、インターホンをつけるなら、ブロックに配線の出口用の穴をあけてから積みます。
そして、配線を穴から出し、穴にモルタルを流しこみます。
空配管(オレンジ色の管)をカッターなどで切って、中のインターホンの配線を露出させます。
ブロックの穴のあけ方は、ホームセンターで加工してもらうか、振動ドリルで穴をあけ、ピットを徐々に大きくして穴を広げていく方法があります。
わが家は、ノミのような先のとがった工具で叩いて穴をあけましたが、失敗するとブロックが崩れるのであまりオススメしません。
門柱を漆喰で仕上げるなら、ブロックの側面にもモルタルを塗って、平らにします。
ブロックをかるく水でぬらし、モルタルをつけます。
このとき、モルタルがどうしてもひっつかないなら、プライマーを先に塗ってからモルタルを塗るといいですよ(*^^*)
モルタルは、コテで何度もさわるとガバッとはがれてしまうので、1回でベッタリとつけましょう。
モルタルを塗って半日ほどたつと、「固まってるけど削れる」くらいになります。
モルタルがカチカチになる前に、門柱の表面を平らにしていきます。
コテを使って、凹凸になっているところをコリコリ削りましょう。
モルタルの片づけ方
コンクリートなどのモルタル類は、産業廃棄物として捨てなければいけませんので、粗大ごみや不燃物などの家庭ごみでは出せません。
なので、できれば使いきりたいところです。
そんなときは、塀や石積みの補修に塗ったり、レンガで花壇をつくったり、雑草や湿気が気になるところに広げて犬走にするなどの方法がありますよ♪
モルタルはすぐに固まって落ちにくくなるので、作業をしないときは、コテを水のはったバケツに入れておきましょう。
あとは、たわしでゴシゴシすればスルッと落ちますよ♪
⑥インターホンをつける
まずは、インターホンの位置を決めます。
インターホンの台座を門柱にあてて、ビスがブロックに打てる位置かどうか(目地はNG)をみながら、水平をはかりながら決めます。
決めた位置にえんぴつで印をつけておきましょう。
次に、コンクリートビスで台座をとめます。
ビスによっては下穴がいるので、先にドリルで下穴をあけてからビスをうちます。
次に、インターホンの中に納まる長さで、配線をカットします。
この白の線は、引っぱり出してピンッと張っている状態ではなく、配管の中に多少遊びをもたせた状態にしておきます。
白いビニールをカッターで取り除きます。
中に2本の配線が入っているので、できるだけ傷つけないように気をつけてください。
出てきた白と赤の線のビニールもカッターで切り、中の銅線を露出させます。
インターホン本体の裏側に、赤と白の銅線をつなげる場所があるので、ドライバーを使って取りつけます。
インターホンには、つなげる場所に①②と番号がふってあり、親機(家の中のインターホン)と整合させないといけません。
つまり、「親機で赤の線を①に入れているなら、門柱のほうも赤の線を①に入れる」ということです。
取りつけたら、きちんと音がなるかチャイムをならしてみましょう。
次に、配管内に水が入らないようにコーキングをうちます。
コーキングは、専用のガンに本体を取りつけて、引き金を引くと、うにゅ~と出てきます。
配管の奥にまでいれると、修繕時にめんどうなので、あくまで表面だけをおおえばOK。
配管と門柱のすきまも、コーキングをうちます。
さらに、台座のまわりも、ぐるっとコーキングを打ちます。
こうすることで、かなり水が入りにくくなり、雨ざらしでも故障しにくくなります。
あとは本体をカチャンとはめれば完成です♪
⑦漆喰を塗る
もし、インターホンがあるなら、養生テープをまわりにはっておきましょう。
コーキングは漆喰に埋もれてもOK。
後ではがす時にごっそり漆喰をもっていかないために、門柱からすこしすき間をあけて貼ります。
それではいよいよ漆喰をぬります。
練りまぜが必要な漆喰なら、塗る直前に練りましょう。
わが家はふたをあければすぐに塗れるタイプを使いました。
マスクとビニール手袋を忘れずに。
ブロックの塗る面をかるく水でぬらしてから、コテで塗っていきます。
漆喰をコテ板に少量のせて、残りは蓋をします。あけっぱなしはすぐに硬くなってしまうので注意です!
コテ板をもちながら、コテで漆喰をぬっていきます。
やはり、漆喰も何度もさわるとガバッとおちるので、1回でパッと塗ります。
どうしてもブロックにくっつかなければ、プライマーを使いましょう。
漆喰は空気にふれてるとすぐに固まって塗りにくくなるので、パパッと塗りましょう。
余裕があれば、模様や手形をつけてもいいですね(*’▽’)
漆喰は、ものにもよりますが、1日あれば乾くでしょう。
しっかり固まってから、インターホンの養生テープをはがします。
漆喰の片づけ方
漆喰もモルタルとおなじ、産業廃棄物としてお金を払って捨てないといけません。
なので、漆喰もすべて使いきりたいところ。
たとえば、汚れた塀や、無骨なコンクリートブロックを、この際塗ってみてはいかがでしょうか(*^^*)
わが家は、人目につくブロック塀に漆喰をぬったことで、かなり印象がパッと明るくなりました♪
ちなみに、わが家が使った漆喰は、ラップをかけて蓋をして、しっかり密閉することで、半年くらいなら保存ができましたので、コツコツ塀を塗れました。
⑧ポストをつける
漆喰がしっかりかわいたら、ポストをつけます。
ポストには取りつけ用の穴があります。
ポストを門柱にあてがって、水平器を使いながら、位置の調整をします。
ビスを打つところに鉛筆でしるしをつけておきましょう。
このとき、配線が通っているなら、そこにビスを打たないように気をつけてくださいね。
ポストをいったんどかして、インパクトの先をドリルに変えて、下穴をあけます。
もし、下穴不要のコンクリートビスなら、はぶいてOK。
下穴があいたら、ポストをあててて、上からコンクリートビスを打って完成です♪
最後に
基礎は、気温にもよりますが、3~4日あれば乾きます。
しっかり乾いてから、型枠をバリバリ外しましょう。
インパクトでビスを抜いて、トンカチでたたきながら外していきます。
すき間は、土で埋めましょう。落ちた漆喰やモルタルの破片も埋めちゃってOK。
基礎の無骨さが気になる方は、お花を植えるなりで、ステキにアレンジしてみてください♪
もし、モルタルが余っているなら、このようにモルタルでレンガや石をくっつけて
花壇をつくってもいいかもしれませんね(*^^*)
これで門柱はできあがり♪
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なので、他と比べて極端に工事期間が短かったり、安い業者には要注意。
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ただし、住宅会社をとおして外構を依頼すると、業者と住宅会社、二重に利益率がかかってしまうので要注意。
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相見積もりをとって外構業者に工事をまかせるメリットは
・もっとも手軽で、事故リスクが少ない
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です。そして、注意点は、
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なので、施主支給=必ず安くなる というわけではありません。
業者からの見積もりをみて、ネットの価格とみくらべてみてください。
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このようなトラブルを避けるために、施主支給NGな業者もあります。
タウンライフのような、外構業者紹介サービスには、
↑のように詳細が入力できるので、「費用を抑えられるなら門柱の施主支給をしたい」「取りつけだけお願いしたい」などを書けばOKです。
外構工事で施主支給するメリットは
・安くなる可能性がある
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です。そして注意点は、
・施主支給ができない場合があるので、先走って購入しない
・物によっては施工NGの場合があるので、業者に要確認
・商品の不具合があっても、自分で対応しなければならず、たらい回しにされることもある
です。
門柱キットを買って自分でとりつける
門柱は、ネットにたくさん売られています。
門柱を買って自分でとりつければ、本体と基礎のみの金額なのでお値段をおさえられます。
ネットでは、↓門柱とポストだけのシンプルなものや
↓照明つきで、ポストのデザインがちがうタイプも。
門柱本体とポストのカラーを好きに選べます♪
送料はかかりますが、自宅や近くの配送会社の支店にとどけてくれるので、楽チンです♪
もし、「ポストは自分で選んだものがいい!」という方は
↑のようなタイプもオススメです。
こちらは、門柱のみの販売で、お好みの高さで「ポスト取りつけ用の板」をつけてくれるサービスがあります。
さらに、門柱は中が空洞になっているので、穴をあけて配線も通せます。
本体がアルミ製なので、さびないようにステンレスのビスを使って、いろんな設備を自分好みにつけられます♪
少し値ははりますが、↓のタイプもオススメです。
こちらは側面にポストとインターホンを埋めこむ部分があり、軽量でスタイリッシュです。
取りつけ要領もしっかり記載されています。
商品には、「自分で取りつけ」をみこして、参考図を用意してくれてるサイトがあります。
(引用:Rakuten https://item.rakuten.co.jp/kantoh/ysi0003r/)
参考図には、埋めこむ深さも書いているので、そのサイズになるよう、基礎をつくります。
基礎の作り方は、前の章でお話ししたとおりです。
①大きめに穴を掘る
②型枠をくむ
③配筋する
④門柱の位置をきめてモルタルをながしこむ
門柱を買って自分で取りつけるメリットは
・門柱本体と基礎の材料費のみでできるので、DIYの次にお安い♪
・既製品なので、デザインやつくりがしっかりしてる♪
・商品にとりつけ参考図があるので、基礎の設計をしなくてもいい♪
です。そして注意点は、
・インターホン、照明の配線は基本自分でする
・取りつけ参考図がないサイトもあるので、本当に自分が設置できるか確認する
・「防火地域」「準防火地域」なら、使ってはいけない素材があるので、プロに任せた方がいい
です。
門柱DIYのまとめ
まず、門柱はDIYでも確認申請が必要な地域があるので、しっかりと確かめましょう。
そして、ブロック工事はたとえDIYであっても、法律を守らなければいけません。
なので、門柱の高さや幅、基礎の深さにきをつけて、設計しましょう。
もちろん、使いやすいようにポストやインターホンの位置も考え、万が一たおれても大丈夫な場所につくりましょう。
つくるときは力仕事になるので、2~3人での作業がオススメです。
やはり、門柱のDIYは、設計からかなりハードルが高いので、「無理だな…」と感じやすいです。
そのときは、「門柱を買って自分で取りつける」「門柱を買って取りつけを依頼する」「外構業者の相見積もりをとる」などで、オシャレ×安心×安い!を叶えてみてはいかがでしょうか♪
↓マイホームを自分でお手入れして長持ちさせる方法をご紹介(*^^*)
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